株式会社日立製作所(以下、日立)は5月21日、ICカードを用いた認証印刷が可能な「Secure Print Component for Prinfina SP6000シリーズ」を発表した。同社のセキュリティソリューション「Secureplaza」の1ラインアップに位置付け、一般企業や金融機関、官公庁・自治体などに向けて販売を行う。販売開始は5月23日より。
今回発表されたのは、印刷時にICカードでの本人認証を義務づけることで、不正印刷や持ち去りなど、紙媒体からの情報漏えいを防止するソリューション。認証情報を読み取る認証ユニット、本人認証や印刷データの制御を担当するソフトウェアから構成されている。
利用にあたっては、印刷を実行したユーザーが、入退室などで利用しているICカードを認証ユニットにかざすことで本人と確認され、印刷が開始される仕組み。複数のネットワークプリンタを利用しているような場合には、認証ユニットを設置しているどのプリンタからでも出力できる、ロケーションフリー印刷も実現しているという。
また、Windowsのネットワーク印刷が可能なレーザープリンタであれば、日立製品以外のマルチベンダー環境に対応し、ロケーションフリー印刷機能を含めて利用可能。ネットワーク環境や利用人数の規模に応じて、部門単位など小規模での運用に適した「クライアントタイプ」と、複数のフロア間や部門間などでプリンタを共用する場合に向く「サーバタイプ」から適したものを選択できる。いずれの場合にも、印刷履歴を収集・管理する「プリントログマネージャ」を導入すれば、詳細な印刷履歴をログとして記録可能という。
価格は、クライアントタイプが15万5400円から、サーバタイプが30万7440円から、プリントログマネージャが31万2900円。なおICカードは、FeliCaとISO14443 Type Aに対応する。
■ URL
株式会社日立製作所
http://www.hitachi.co.jp/
ニュースリリース
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2008/05/0521.html
( 石井 一志 )
2008/05/21 16:09
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