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PFU、Officeのパッチ適用検査や複数ポリシー運用に対応した検疫ソフト


iNetSec Inspection Center V5.0の画面イメージ。Microsoft Officeのパッチ適用状況を確認できるようになった
 株式会社PFUは5月27日、検疫ネットワーク構築ソフトウェア「iNetSec Inspection Center」の新版「同 V5.0」を、同日より販売開始すると発表した。価格は430万円からで、7月31日の出荷開始を予定している。

 iNetSec Inspection Centerは、企業のセキュリティポリシーに違反する状態のPCを、企業ネットワークに接続させないようにするソフトウェア。OSやIE(Internet Explorer)のパッチ適用状況、ウイルス対策ソフトウェアのパターンファイル更新状況などをチェック可能で、ポリシーに違反するPCを業務ネットワークから切り離して隔離することで、ネットワーク全体のセキュリティ向上を実現できるという。

 今回の新版ではまず、複数の検疫ポリシーを利用可能にする「ポリシーグルーピング機能」が追加された。これまでは1つのポリシーに統一して社内へ展開する必要があったが、グループ企業での導入に際して、異なるポリシーを適用したいニーズがあったことから採用されたという。これによって、基準となるポリシーを基本的に利用しつつ、あるグループ会社では異なるウイルス対策ソフトもチェック対象にする、特定部門のみパッチを1つ対象から除外する、といった、会社ごと、部門ごとに応じた、最適なポリシーの利用が可能になった。また、異なる検疫ポリシーを設定しても、一括して本社側で管理できるため、大規模な利用形態においても管理性を損なわないという。

 加えて新版では、日本語版のWindowsに加えて英語版のWindowsをサポート。検疫辞書配布サービスについても、英語版をサポートしている。さらに、Microsoft Officeのパッチ適用状況も検査できるようになったことで、より厳格なセキュリティ監査が可能になったとのこと。対象はOffice 2000/XP/2003/2007で、スイート製品のほか、Word、Excelといった単体パッケージについても同様にチェックできる。

 なおPFUでは、今後も継続的に機能を強化する意向で、今後3年間に70万クライアントライセンスの出荷を見込んでいる。



URL
  株式会社PFU
  http://www.pfu.fujitsu.com/
  プレスリリース
  http://www.pfu.fujitsu.com/news/2008/new080527.html


( 石井 一志 )
2008/05/27 11:04

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