株式会社ハイパーギアは7月1日、「HG/文書配布統制システム」を発表した。8月中旬の出荷開始を予定する。
HG/文書配布統制システムは、電子文書ファイルに独自セキュリティを付与して、常に正しい電子文書ファイルの利用を強制するシステム。電子文書が最新版かどうかの区別がしづらかった従来の電子文書管理システムにPDFダウンロード禁止機能を付加し、共有ファイルサーバー上から直接文書が開かれたときのみ、正常に表示されるようにするという。この機能では、USBメモリ内や自分のPC上などにあるファイルを開いた場合、最新版でないという警告表示を出せるほか、閲覧自体の制限も可能。こうした制限を加えることにより、すべての利用者に対して最新版の利用を強制できる。
また、社外のPCで一切ファイルを開けなくしたり、有効期限が切れるとファイルを自動消去したり、といったDRMの機能も備えており、これらの機能を併用することで文書管理を徹底できるとのこと。DRM機能はPDFファイル以外にも、Office 2000以降のWord/Excel/PowerPointファイル、DocuWorks 6.0以降の各形式で利用できる。
なお、これらの機能が利用できる文書管理システムには制限がなく、現在企業で利用している任意の文書管理システムやECM(エンタープライズコンテンツ管理)システムを使用可能。これらのシステムで最新版を作成した後、HG/文書配布統制システムの入力フォルダへ入れるだけで、公開用のフォルダに、セキュリティを付与したPDFなどの文書を作成するようになっている。
PDFの機能を利用した印刷禁止や編集禁止、カット&ペースト禁止についてはPDFの標準機能を利用するため、プラグインやクライアントライセンスは不要。一方、DRM機能はクライアントライセンスとソフトウェアが必要になる。価格は、HG/文書配布統制システムがオープン、DRMクライアントライセンスが21万円。ハイパーギアでは、初年度10システムの販売を目指すとしている。
■ URL
株式会社ハイパーギア
http://www.hypergear.com/
ニュースリリース
http://www.hypergear.com/mt/main/archives/2008/07/hg_4.html
( 石井 一志 )
2008/07/01 12:53
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