クリアスウィフト株式会社は8月25日、情報漏えい防止機能を強化したメールセキュリティ製品の新版「MIMEsweeper for SMTP 5.3」を発表した。価格は50ユーザーで55万円から。9月下旬より販売を開始する。
MIMEsweeper for SMTPは、送受信されるメールの内容をチェックするセキュリティソフトウェア。ウイルス対策、迷惑メール(スパム)対策機能と、情報漏えいを防ぐためのコンテンツフィルタリング機能を備えているのが特徴で、外向き、内向きの両方のセキュリティチェックを1つの製品で済ませることができる。
今回の新版では、情報漏えい防止に対するニーズへ応えるための新機能が追加された。具体的には、ヘッダ、フッタ、本文テキストなどのドキュメントのプロパティ(メタデータ)を分解し、その中から、事前に定義されたキーワードやフレーズを抜き出してフィルタリングをかけられるようになった。例えば、「企業秘密」という語句を含むすべてのドキュメントをブロックする一方、メタデータプロパティに「承認済みテンプレート」と記載されたドキュメントは送信を許可する、といった運用を行えるという。
特に語彙(ごい)分析については、範囲を情報漏えい防止用途にまで拡大し、PCI、PII(英国国民保険番号)設定が組み込まれ、クレジットカード情報を含むドキュメントをWebへアップロードしたり、社外へ送信したりすることを防止可能。コンテンツも、Office 2007、OpenOffice.orgなどへ新たに対応した。
また、マルチドメイン管理機能など、大規模組織で有効に管理するための機能も搭載されている。あわせて、スパム対策機能の中で、保留メッセージ管理をエンドユーザー自身にゆだねるPMMを強化し、ロシア語、ギリシャ語など新たに8カ国語をサポートしたとのこと。
■ URL
クリアスウィフト株式会社
http://www.clearswift.co.jp/
ニュースリリース
http://www.clearswift.co.jp/news/PressReleases/index.php?f=080825.dat
( 石井 一志 )
2008/08/25 12:14
|