日本PGP株式会社は9月5日、暗号化プラットフォーム「PGP Encryption Platform」の新版を発表。同製品を実装した製品群もそれぞれ「PGP Desktop Email 9.9」「PGP NetShar 9.9」「PGP Whole Disk Encryption 9.9」「PGP Universal Server 2.9」へとアップグレードし、より強固なデータ保護環境を実現する。
PGP Encryption Platformは、複数の暗号化アプリケーションにわたって一貫した鍵管理、ユーザー管理、ポリシー管理、および自動化されたプロビジョニングを実現する企業暗号化フレームワーク。新版リリースに伴い、同プラットフォームを採用した各種暗号化製品でも機能向上を図る。
ディスク全体暗号化を行うPGP Whole Disk Encryption 9.9では、キーボードサポートをこれまでの5言語から38言語にまで拡張したほか、Mac OS Xにおけるプリブート認証に対応した。同製品は、HDDやリムーバブルメディアの機密データをプロアクティブにセキュリティ保護するものだが、新版では1つのコンソールからWindowsとMacの両方のセキュリティポリシーを集中定義できるなど利便性が増すことになる。
ネットワーク共有ファイルの暗号化を行うPGP NetShare 9.9では、管理者がファイルの格納場所を問わずにアプリケーション別に暗号化ポリシーを設定できるようになった。これにより、どのようなアプリケーションで作成されたファイルでも、またファイルやアプリケーションがどこに格納されていても、あらかじめ設定したポリシーに応じてファイルを自動的に暗号化すること可能という。
オフラインポリシー管理を行うPGP Universal Server 2.9では、ユーザーがオフライン中でもメール暗号化ポリシーを強制設定したり、延期したりできる機能が追加された。管理者は、あらかじめメールに対してどのような処理をするかを設定することで、ユーザーがPGP Universal Server 2.9にアクセスできないときでもポリシーに応じた処理を行わせることが可能になる。
設定としては、送信メッセージをブロックする、メッセージを平文で送信する、ローカルのポリシーに従って送信する、の3つのオプションがある。必要に応じて、ポップアップウインドウにより、ユーザーにポリシー実行できないことを知らせ、平文でメッセージを送信するか確認させることが可能とのこと。
■ URL
日本PGP株式会社
http://www.pgp.com/jp/
ニュースリリース
http://www.pgp.com/jp/news/pgp_corporation_extends_entprise_data_protection.html
( 川島 弘之 )
2008/09/05 13:02
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