株式会社ジャストシステムは9月10日、総合セキュリティソフト「Kaspersky Internet Security 2009」とアンチウイルスソフト「Kaspersky Anti-Virus 2009」を、10月3日より販売開始すると発表した。
Kaspersky 2009では、新アルゴリズムのウイルスエンジンを開発し、起動時間やスキャン速度を向上させた。前バージョンに比べ、起動時間が約40%、完全スキャン時間で初回時に約30%、2回目以降で約86%短縮したという。定義ファイル更新の間隔も短縮しており、約45分に1回のウイルス定義ファイル配信が可能になった。
新機能としては、アプリケーションの信頼度に基づいて監視レベルを自動設定する「アプリケーションフィルタ」を採用。アプリケーションの初回実行時にホワイト・ブラックリストで照合し、独自のアクセスコントロール技術(HIPS技術)で、安全度を4段階のカテゴリに分類。このルールに基づき「プロアクティブディフェンス」でアプリケーションの振る舞いを監視することで、警告確認のポップアップ表示を大幅削減に成功。効率化を図ったとする。
またOSや、iTunesなどのアプリケーションの脆弱性を一括チェックする「セキュリティ診断」、Internet Explorerの脆弱性を一括でチェックする「Webブラウザ診断」を搭載。さらにキーロガー対策として、オンラインショッピングなどWeb上でID・パスワードを入力する際に、画面上にソフトウェアキーボードを表示する「セキュリティキーボード」を採用した(Kaspersky Internet Security 2009のみ)。ロールバック機能を使って、改ざんされたレジストリを元の状態に復元する「システム復元機能」にも対応している。
そのほか、インスタントメッセンジャーのトラフィックをリアルタイムに監視する機能や、無線LAN接続時に接続先の確認を促す機能(Kaspersky Internet Security 2009のみ)などが追加されている。
通常パッケージの価格は、Kaspersky Internet Security 2009が1万2800円(税別)、Kaspersky Anti-Virus 2009が8800円(同)。他製品からの乗り換えユーザーを対象とした優待版パッケージの価格は、前者が6800円(同)、後者が5800円(同)。
■ URL
株式会社ジャストシステム
http://www.justsystems.com/jp/
ニュースリリース
http://www.justsystems.com/jp/news/2008l/news/j09101.html
( 川島 弘之 )
2008/09/10 18:42
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