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マカフィー、新技術「Artemis」搭載の企業向けセキュリティソフト

オフライン仮想イメージを保護するアドオンも提供予定

 マカフィー株式会社は10月22日、企業向けセキュリティソフトの新バージョン「McAfee VirusScan Enterprise 8.7i」を発表した。同日より提供を開始する。また、オフライン状態の仮想イメージをスキャンするアドオン「McAfee VirusScan Enterprise for Offline Virtual Images」も発表されている。こちらは、11月末の提供開始を予定している。

 McAfee VirusScan Enterpriseは、サーバーとクライアントPCに対応した、企業向けのセキュリティソフト。今回の新版では、未知の脅威を検知する新技術「McAfee Artemis Technology」を搭載した点が特徴という。この技術は、PC・サーバー内で不審なファイルを検知した場合に、リアルタイムに同社のサーバーへ照会。そのファイルがマルウェアかどうかを判定する仕組みで、パターンファイルが提供されていない未知の脅威にも効果的に働くとした。

 同時に発表されたMcAfee VirusScan Enterprise for Offline Virtual Imagesは、オフライン状態の仮想イメージの安全性を確保するアドオン製品。オフラインの仮想イメージは、使われていない間にセキュリティが最新状態でなくなりやすいが、マカフィーが引用した調査結果によれば、オンライン状態の仮想イメージ1つにつき、5つのオフラインイメージが存在するとのこと。これらが放置されると、セキュリティリスクになってしまう可能性があるため、この製品が定期的な定義の更新、スキャニング、修正などを実施して、セキュリティを確保するという。

 なお今回はこのほか、SAPソリューション向け「McAfee VirusScan Enterprise for SAP NetWeaver」、ストレージ環境向け「McAfee VirusScan Enterprise for Storage」の両アドオン製品を、2009年に国内販売することも発表された。マカフィーでは、これらの製品を使用することで、SAPアプリケーションやストレージといった重要なシステムを、マルウェアの被害から守れるとしている。



URL
  マカフィー株式会社
  http://www.mcafee.com/japan/
  プレスリリース
  http://www.mcafee.com/japan/about/prelease/pr_08b.asp?pr=08/10/22-1


( 石井 一志 )
2008/10/22 18:15

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