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PFU、容易に導入・運用できる不正PC検知・遮断システム


iNetSec Patrol Cube V1.0センサー

エンドユーザーが操作するPC登録申請画面。MACアドレスを自身が調べる必要がないほか、簡単な入力だけで申請を完了できる
 株式会社PFUは11月18日、簡易検疫ネットワークシステム「iNetSec Patrol Cube」を発表した。機能を不正PCの検知・遮断に絞ったことで、従来の検疫ネットワークシステムと比べて容易な導入と低価格化を実現している。出荷は11月28日より開始する。

 iNetSec Patrol Cubeは、不正に接続されるPCや未登録のPCを検知し、ネットワークから遮断できるソリューション。コンパクトなアプライアンス「iNetSec Patrol Cube V1.0センサー」(以下、センサー)と管理ソフトウェア「iNetSec Patrol Cube V1.0 マネージャー」(以下、マネージャー)から構成される。利用にあたっては、センサーをネットワークの各セグメントに設置し、これによって不正PCや未登録PCを検知する。

 特徴は、運用や管理に関する手間を極力排除できるようにしている点。導入時には、ネットワークに接続しても構わない機器のリスト(ホワイトリスト)を作成する必要があるが、iNetSec Patrol Cubeでは収集したMACアドレスを、PCやプリンタ、その他の装置の3つに自動的に分類できる。このうちプリンタは自動で許可リストに登録するほか、PCについても、エンドユーザーがセルフサービスで容易に申請を行え、申請が終了した時点でPCの接続を直ちに許可するモードを備えているので、管理者の手間を軽減可能という。また、申請画面にはあらかじめMACアドレスが表示され、氏名や所属、電話番号といった簡単な入力だけで済むように工夫されており、エンドユーザーやヘルプデスクにも負担がかからないように工夫されている。

 もちろん、ホワイトリストのメンテナンス機能や、申請したPCの接続許可を一度保留し、管理者が許可して初めて接続できるモードへの切り替えにも対応。PFUでは、運用開始後しばらく時間をおいた後は、このモードへの変更を推奨している。加えて、MACアドレスの自動収集によって、管理者がその所在を把握していなかった機器を確認できるメリットがあるほか、長期にわたって使用されていない機器をリストアップする機能も備えているため、遊休資産の把握も可能になるとのこと。

 価格は、センサーが18万円(税別)、マネージャーが28万円(同)。サポートサービスはそれぞれ1年あたり1万8000円(同)、2万8000円(同)となっている。

 なお今後は、PFUが展開している検疫ネットワークシステム「iNetSec Inspection Center」との連携にも対応する予定。iNetSec Patrol Cubeによって簡易検疫ネットワークシステムを導入した場合でも、本格的な検疫ネットワークシステムへ、機器の入れ替えなどを行わずに拡張できるようにするとしている。具体的な時期や機能については、順次発表される予定だ。



URL
  株式会社PFU
  http://www.pfu.fujitsu.com/
  プレスリリース
  http://www.pfu.fujitsu.com/news/2008/new081118.html


( 石井 一志 )
2008/11/18 14:04

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