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自社のセキュリティ管理は何点?-NRIセキュアが採点・目標設定する製品


 エヌ・アール・アイ・セキュアテクノロジーズ株式会社(以下、NRIセキュア)は12月4日、情報セキュリティの管理状況を採点する新製品「SecureCube/Central」を発表した。同月より提供開始する。

 昨今、多数の人・機器・情報資産を管理しなくてはならない大企業では、「セキュリティ保護のため何を管理すべきか」「どこまで対策すべきか」が見えにくく、「セキュリティ対策の効果が分からない」という課題を抱えているという。こうした課題に対してSecureCube/Centralは、主要なセキュリティ管理業務をシステム化することで、セキュリティ管理状況を採点(数値化)し、目標管理を可能とする製品。

 具体的には、セキュリティ管理のあるべき姿を明確にする「業務モデル」「採点ルール」「リスク分析手法」など、NRIセキュアがコンサルティングで培ったノウハウと、「組織・ユーザー」「情報資産台帳」「対策状況・リスク」を格納したデータベースから構成される。

 「従業員教育」「キャビネットの施錠」「PCの設定」など網羅的な管理情報と、NRIセキュア推奨基準や外部標準(ISO/IEC 27001など)を基に、部門や拠点ごとにリスクを採点、数値化することが可能。レベルの低い部署に集中して対策を行うなど、全社的な視点でセキュリティレベルを底上げできるという。

 また、現在の状況を基に、将来の目標を設定することも可能。対策のゴールを数値目標で示すとともに、その目標を達成するために必要な具体的なセキュリティ管理策を提示してくれる。

 情報共有、対策の指示など企業内コミュニケーションを促進するポータルサイトとしても機能する。このため「状況把握」「意思決定」「対策指示」といった一連の作業すべてをSecureCube/Centralの画面から実施可能。アナウンス・掲示板・ブログ・Wikiなど、運用を潤滑にするためのポータル部品も提供される。

 このほかNRIセキュアでは、SecureCube/Central導入を支援するための「コンサルティングサービス」や「導入SIサービス」も用意。前者では、ユーザーの業界や事業の特性、組織、規則、現在の管理状況などを考慮した上で、最適な業務設計や適用をサポートする。後者では、既存システムや導入済みセキュリティ製品との機能連携を実装した上で、イントラネット上にサーバー構築を行う。

 価格は個別見積もり。



URL
  エヌ・アール・アイ・セキュアテクノロジーズ株式会社
  http://www.nri-secure.co.jp/
  ニュースリリース
  http://www.nri-secure.co.jp/news/2008/1204.html


( 川島 弘之 )
2008/12/04 16:34

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