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富士通、HDDセキュリティ新技術を開発-プリブート認証など実現へ


 富士通株式会社と株式会社富士通研究所は1月28日、1月27日に発表されたストレージセキュリティの新仕様「Opal Security Subsystem Class(以下、以下、Opal SSC)」に対応した、2.5型HDDのセキュリティ技術を開発したと発表した。

 Opal SSCは、コンピューティング環境におけるセキュリティ技術の向上を目的とした国際標準化団体「Trusted Computing Group(TCG)」が1月27日に発表したストレージセキュリティ新仕様。Opal SSCに対応したHDDは、アプリケーションソフトと組み合わせることで、「プリブート認証」や「セキュアパーティション」などの高いセキュリティ機能が実現するという。

 プリブート認証は、PC起動時にユーザー認証をよりセキュアに行う機能。Opal SSCに対応したHDDを使うことで、WindowsなどのOS起動前に生体認証やICカードなど、高度な認証手段を適用することが可能となる。一方、セキュアパーティションは、HDD内のディスク領域をいくつかのセキュアな領域に分割し利用するもの。分割された各領域は、それぞれ異なる暗号鍵により保護され、その領域を所有する正当なオーナーや許可されたユーザーに限り利用可能となる。これにより、例えば、コンテンツデータとそのライセンス情報などを、異なる領域に別々に記録することで、セキュアなデータ保護・管理を実現できる。

 Opal SSC対応のHDDセキュリティ技術を開発した富士通は、今後もMcAfee、SECUDE、Wave Systems、WinMagicなどのアプリケーションベンダー各社と開発を進めていく方針。



URL
  富士通株式会社
  http://jp.fujitsu.com/
  Trusted Computing Group
  https://www.trustedcomputinggroup.org/home/
  プレスリリース
  http://pr.fujitsu.com/jp/news/2009/01/28.html


( 川島 弘之 )
2009/01/28 14:44

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