エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)は2月19日、PCのHDDを丸ごと乱数化し、強固なセキュリティを実現する「Drive Protector Advance(以下、DPA)」を発表した。2月20日から提供開始する。
DPAは、持ち出しノートPC向けのセキュリティソリューション。NTT Comが独自開発したアルゴリズムによりHDDを丸ごと乱数化し、乱数データをPCと専用のUSBメモリに分割して保存。どちらか一方を紛失してもデータを復号されることはないので、強固なセキュリティを実現するという。
USBメモリをPCに着脱することで、乱数化や復元が行われる。HDD全体を乱数化するため、乱数化すべきファイルの選定を誤るなどのトラブルは発生しないという。さらにアルゴリズムはシンプルな計算式を用いるため、従来の暗号化技術より高速な処理が可能。また、既存の暗号鍵を利用した暗号化技術のように、膨大な時間をかければ解読できるということはなく、あくまで2つの乱数データがそろわないと復号できない点も特長としている。
価格例は27万円程度/台。この料金には、PC、USBメモリ、DPAソフトウェア、付属品、保守・サポートが含まれる。今後は利用可能なPCの機種やOSを拡大するとともに、ICカードや指紋認証にも順次対応し、セキュリティレベルを強化していく方針。
■ URL
エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社
http://www.ntt.com/
ニュースリリース
http://www.ntt.com/release/monthNEWS/detail/20090219.html
( 川島 弘之 )
2009/02/19 18:09
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