日立ソフトウェアエンジニアリング株式会社(以下、日立ソフト)は3月17日、企業内のコンテンツ(電子文書)の取り扱いを、管理者が承認することで一元管理するコンテンツ承認基盤ソフト「ContentsGate」を発表した。4月1日から販売開始する。
ContentsGateは、コンテンツの取り扱いをコンテンツ単位で承認し、承認情報を一元管理する製品。承認情報を基にコンテンツの取り扱い方法を自動的にチェックし、適切な管理を実現するという。社員から申請のあった文書を上長が承認する機能を備え、その際、コンテンツ解析により機密性を検査して、上長に通知する機能も提供する。
上長が承認した文書は、取り扱い方法に応じてセキュリティ強化ファイル(暗号化、PDF化、ZIP化)へ自動的に変換され、セキュリティ設定が付与される。また承認文書を保管し、申請および承認のログを記録することで、「いつ、誰が、どのような内容を申請したか」「その文書はどのような内容か」「いつ、誰が承認したか」を把握することも可能。これにより、文書に対するセキュリティ監査への迅速な対応が行えるとしている。
さまざまなコンテンツに対応する予定だが、第1弾として、メールで送信するコンテンツの持ち出しをコントロールする「ContentsGate for Mail」を提供する。承認されたメールのみ持ち出すことが可能となり、「いつ、誰が、何を持ち出したか」といった利用履歴も把握可能となる。クリアスウィフトとの協業によるもので、メールフィルタリング製品「MIMEsweeper for SMTP」との連携で実現した。
日立ソフトは今後、同社の情報漏えい防止ソリューション「秘文」を中心に、各種セキュリティ製品との連携を拡大するとともに、文書管理システムやファイルサーバーなどとの連携範囲を拡大し、コンテンツ管理のためのリソース削減などを支援する方針。
価格は、基本製品となる「ContentsGate Base」が、10アカウント付きで367万5000円/サーバー、1サーバー追加ライセンスが105万5000円、1アカウント追加ライセンスが3150円。ContentsGate for Mailの1サーバー連携ライセンスが、26万2500円。
■ URL
日立ソフトウェアエンジニアリング株式会社
http://hitachisoft.jp/
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( 川島 弘之 )
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