ブルーコートシステムズ合同会社(以下、ブルーコート)は3月18日、Webウイルス対策アプライアンスの新モデル「ProxyAV 210」を発表した。100ユーザーまでの環境に導入できる小型製品で、同日より販売を開始する。
ProxyAVは、ブルーコートのプロキシアプライアンス「ProxySGシリーズ」と連携することにより、HTTP/FTPに対するマルウェア防御機能を提供できるアプライアンス。一度ProxyAVでスキャンされたオブジェクトはProxySGにキャッシュされるため、同じオブジェクトに対するスキャンを省略し、スループットを向上させられるという。
今回発売されるProxyAV 210は、このシリーズ中のエントリーモデルで、100ユーザーまでの小規模環境をカバーする。マルウェア対策エンジンはこれまでと同様、Kaspersky、McAfee、Panda Security、Sophosといった複数種類から自由に選択することが可能だ。
なおブルーコートでは、この製品を大企業の支店や事業所などに向けて展開したい考え。それは、大企業では、セキュリティ上の問題を考慮し、拠点から直接Web閲覧を許さず、必ず本社のインターネットゲートウェイを通じてアクセスするように規定されているケースがあるからだ。ブルーコートでは、インターネットトラフィックが増大する中では、こうした本社経由のアプローチにも限界があるとして、拠点からもインターネットをダイレクトに接続できるようにすべきだと主張。本社インターネットゲートウェイを経由する際と同等のポリシー順守、マルウェア防御を提供できるProxySG/ProxyAVの両製品によって、拠点からの直接インターネット接続をセキュアに実現できるとしている。
価格は44万円(税別)からで、別途、搭載するマルウェア対策エンジンの費用が発生する。
■ URL
ブルーコートシステムズ合同会社
http://www.bluecoat.co.jp/
ニュースリリース
http://www.bluecoat.co.jp/news/releases/2009/180309.html
( 石井 一志 )
2009/03/18 14:23
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