Enterprise Watch
最新ニュース

米Sun、主催カンファレンスの冒頭で「Sun Java System」を発表

全ソフトウェアを6製品に整理・統合

 米Sun Microsystemsは9月16日(米国時間)、同社主催のカンファレンス「SunNetwork Conference」の冒頭で、Java環境の新しい概念となる「Sun Java System」を発表した。今後、同社はあらゆるアプリケーションやサービスを、Javaブランドの6つのソフトウェアシステムに統合したソリューションや製品として提供していく。

 Sun Java Systemを構成するソフトウェア群は、オープンなネットワークコンピューティングシステムであるため、迅速で容易なシステムの統合やアップグレードが可能となっている。ライセンス価格は、セットアップやトレーニング、サポートを含めて一本化されたほか、台数も無制限となっている。現時点での対応プラットフォームはサーバー、デスクトップ、開発者向け、管理者向けの各プラットフォーム。将来的には携帯機器やJava Cardなどを加えていく予定。

 Sun Java Systemを構成するのは、以下のシステムソフトウェアとなる。

・Sun Java Enterprise System
インターネットベースの企業システムを構築可能となる企業のネットワークソフトウェアやサービス全体を統合したもの。従来の「Project Orion」。

・Sun Java Desktop System
StarOffice 7、Webブラウザ「Mozilla」、メーラー/コラボレーション・スイート、RealNetworksのRealONE、Macromedia Flashなどを含み、従来はProject Mad Hatterという名称で呼ばれていたデスクトップ環境。

・Sun Java Studio Enterprise
統合開発環境「IDE」、コネクタービルダー、プラグイン、Sun Java Enterprise Systemのフルランタイムを含む開発者用の統合ツールセット。

・N1
ストレージ、サーバー、ブレードサーバーの仮想化とプロビジョニング・サービスのほか、新機能となるN1 CenterRun4.0によりアプリケーションの仮想化とプロビジョニングにも対応した管理者向けプラットフォーム。

・Sun Java Mobility System
Java対応携帯機器をサポートする統合プラットフォーム

・Sun Java Card System
Java Cardを用いて電子商取引やサービス配信を行うための個人認証サービス対応プラットフォーム。



URL
  Sun Microsystems
  http://www.sun.com/
  プレスリリース(日本語)
  http://jp.sun.com/company/Press/release/2003/0917.html


( 編集部 )
2003/09/17 20:05

Enterprise Watch ホームページ
Copyright (c) 2003 Impress Corporation All rights reserved.