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NTTデータシステムズ、OLAPを採用した財務管理システムを発表


 株式会社エヌ・ティ・ティ・データ・システムズ(以下、NTTデータシステムズ)は、管理会計・多次元分析機能の強化を行ったERPパッケージ「SCAW財務管理システムVer4.0」を10月1日より発売すると発表した。同システムは、Windows 2000 ServerもしくはUNIX上で動作し、RDBMSにはOracle 9iを使用する。価格は350万円から(クライアント1~4台の場合)。

 同システムは、営業管理・生産管理・工事管理・財務管理・人事管理の5つより構成されるERPパッケージ「SCAWシリーズ」の一製品。データベース内に「分析コード」を設定することが可能で、これを利用することにより、部門や科目だけでなく、事業・地域・プロジェクト・取引先などセグメント単位の損益管理、残高管理を実現するという。分析コードは伝票-明細ごとに最大11項目設定でき、この分析コードを含めた多次元分析を行うために、OLAPエンジンを採用している。この結果、非定型な管理帳票を自由に作成する環境を実現した、とのこと。

 OLAP用のキューブファイルにはテンプレートが用意されており、また他システムのデータもキューブファイル上へ取り込むことが可能なため、会計データと各種基幹システムのデータを組み合わせて分析することもできる。

 また、スライス機能によりフロントエンドにExcelを使用できるようになっている。予算策定機能では、元データを多次元分析機能に取り込んだ後、スライスエンジンにより各部門別のExcelシートを作成。入力されたシートを再度多次元分析機能に取り込み、利用することができる。これにより、各部門の予算策定者はSCAWのライセンスがなくても、Excelで予算入力が可能となる。

 11月には、企業グループでの運用のための機能強化オプション「SCAW-CMS」をリリース予定となっており、グループ全体の資金効率を高め、余剰資金の効果的な運用をサポートするという。銀行を選ばないマルチバンク対応(NTTDATAのANSERと全銀TCP/IP手順をサポート) のため、グループ各社で銀行口座を統一する必要がない。また、SCAW財務管理システムとの連動はもちろん、他社の会計パッケージを使用している企業へも導入が可能としている。

 NTTデータシステムズでは、SCAWパートナー企業約50社により販売活動を行うとし、システム全体で2003年度70億円の売上と、110システムの販売を見込んでいる。



URL
  株式会社エヌ・ティ・ティ・データ・システムズ
  http://www.nttdsys.com/
  プレスリリース
  http://www.nttdsys.com/newsrelease/articles/20030918.html
  SCAW
  http://scaw.net/


( 編集部 )
2003/09/19 10:17

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