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オズプロジェクト、InfoPath 2003を活用した飲食店向け経営支援システム


フロアスタッフが持つPDA

キオスク端末を利用した食券販売機
 株式会社オズプロジェクトは、マイクロソフトが9月からライセンス出荷を開始しているMicrosoft OfficeのInfoPath 2003を活用した経営支援システムを開発。小規模飲食店などを主要顧客ターゲットとしたASP方式での販売を開始した。

 飲食店において、フロアスタッフが汎用のWindows CEベースのPDAを利用してオーダーエントリーを行い、これを厨房の端末に無線LANで転送。厨房ではタッチパネル方式のディスプレイを利用することで、調理の進ちょく状況などを管理できる。また、客席にもタッチパネル方式の注文用端末を置くことで、お客がこの端末から直接注文することもできるようになり、フロアスタッフ業務の効率化を図ることもできる。さらに、PDA端末や客席の端末から会計ボタンを押すだけで、POS端末と連動した会計処理が可能になる。POS端末に搭載したバーコード読み取り機能を利用すれば、時間が経過した際の領収書の発行も、発行レシートからのバーコード読み取りだけで再入力を不要にして発行できる。

 ブロードバンドを活用したASP方式を採用していることから、売り上げの集計、顧客管理などが、オズプロジェクトがデータセンターに用意したサーバー上で可能になり、人の出入りが激しい店内に、売上げ/顧客データ管理用のサーバーを置く必要がなくなるというメリットがある。

 データセンターに置かれたアプリケーションサーバーは、Windows Server 2003をベースに、同社が独自に開発したOZZ SERVICEおよびMulti-Access Program、Interactive Accessによって、ユーザーの各店舗の端末と接続。ターミナルサービスを利用した映像配信も可能にしている。

 オズプロジェクトの頼 快社長は、「専用システムでは100~200万円程度するシステムを、汎用のPDAやASP方式を採用することで、初期導入コストを大幅に軽減できる点がメリット。導入に二の足を踏んでいた小規模飲食店舗でも導入が可能になる」として、従業員数が数人という規模の飲食店などにも積極的に販売していく考え。

 ASP方式での導入費用は、基本システムで月額25,000円から。

 また、同システムの技術を活用したキオスク端末機「G-Touch」を製品化しており、タッチパネルを利用した食券の発行や情報提供などが可能になる。複数の同端末とサーバーを結んだコンテンツ配信や情報管理も行え、飲食店以外にも、小売店や医療、官公庁、テーマパークなどにも活用できるとして販売を強化していく。同端末の価格は約100万円程度を予定している。



URL
  株式会社オズプロジェクト
  http://www.ozz.co.jp/


( 大河原 克行 )
2003/09/22 16:28

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