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マイクロソフト、Windows Storage Server 2003日本語版を発表

EMCジャパン、NEC、日立、デル、日本HPなどが搭載NAS製品を発売

 マイクロソフト株式会社は10月7日、NASストレージシステム向けの専用OS「Microsoft Windows Storage Server 2003」の日本語版を発表した。

 同OSは、Windows Server 2003をベースに、NASストレージに最適化された専用OS。前バージョンまでは「Windows Powered NAS」と呼ばれており、日本語版は発売されていなかった。同社ではこのOSにより、基幹業務などの大量のデータバップアップ作業を大幅に簡素化し、TCOを抑えながらデータの可用性を高めることができるとしている。

 同OSには、スナップショットにより過去のある時間に遡ったストレージの複写・バックアップが可能なVSS(Volume Shadow Copy Services)、新しいストレージ管理APIであるVDS(Virtual Disk Service)、複数のコンピュータ上にあるフォルダ群を一つの共有フォルダのサブフォルダとして扱う分散ファイルシステムのDFS(Distributed File System)、さらにマルチノードクラスタリングやマルチパスI/OテクノロジーなどのWindows Server 2003で提供された機能が搭載されている。また、NASストレージをSANに組み込んで管理するための、Windows iSCSIイニシエーターもサポートしている。

 今回の発表にあわせて、アイオメガ、EMCジャパン、デル、NEC、日本HP、日立の各社から、同製品を搭載したNASストレージが発売される。またコンピュータ・アソシエイツ、セイ・テクノロジーズ、ベリタスソフトウェアなどのストレージ管理ソフトウェアベンダー各社も同OSのサポートを表明している。



URL
  マイクロソフト株式会社
  http://www.microsoft.com/japan/
  プレスリリース
  http://www.microsoft.com/japan/presspass/detail.aspx?newsid=1724


( 岩崎 宰守 )
2003/10/07 16:56

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