富士通株式会社は11月12日、統合業務パッケージ「GLOVIA(グロービア)」におけるCRM関連製品のラインアップを強化し、同日より販売を開始すると発表した。
今回新たに発表された製品は、比較的中小規模の事業所でもCRMを導入可能な従来製品の廉価版の追加や、IP電話への対応などが行われている。
■ VoIP対応中堅規模企業向けコンタクトセンターパッケージ「BroadChannel/LITE」
中堅規模企業を対象とした、顧客情報・問合せ案件・履歴を管理する問い合わせ窓口構築のための基盤製品。VoIPプラットフォーム上においてWindowsサーバー1台でシステム構築が可能。上位版の「BroadChannel」の対応窓口数を50以下に制限することにより、価格が約1/2に抑えられている。出荷予定日は12月26日、価格は300万円から。
■ 統合依頼管理パッケージ「BroadChannel/依頼報告管理」
問い合わせ窓口から担当部門への依頼案件に関する対応状況の管理・共有を可能とする。これにより顧客からの問い合わせに対して、問い合わせ窓口は担当部門に確認することなく依頼の進捗状況を回答することができる。出荷予定日は11月28日、価格は500万円から。
■ ナレッジマネジメントパッケージ「BroadChannel/Kfinity」
「組織」「人」「情報」の3要素で知識情報の管理を可能とする。窓口担当者は過去の類似案件、その案件の専門家を検索することで、関連情報を得ることができる。また「BroadChannel/依頼報告管理」と組み合わせることで案件の依頼、進捗状況を把握しながら顧客対応が可能。出荷予定日は11月28日、価格は880万円から。
■ VoIP対応ACD(自動着信呼分配装置)パッケージ「BroadChannel/MCD」
VoIPプラットフォーム上で音声自動応答機能を可能とする。問い合わせ窓口を利用する顧客が、応答メッセージに従って声で回答するだけで、あらかじめ用意された目的の回答を得ることができる。また、開発キットによりフローを自由に作り変えることが可能。出荷予定日は12月26日、価格は300万円から。
■ VoIP対応音声自動応答パッケージ「BroadChannel/IVR」
VoIPプラットフォーム上で自動着信呼分配機能を可能とする。着信した案件を自動的に最適な窓口の担当者に振り分けることができる。また、音声処理をおこなう特別なハードウェアを必要としないため、価格を従来の1/2に抑えられている。出荷予定日は11月28日、価格は150万円から。
同社は、CRM関連事業で2003年度末(2004年3月末)までに1,300億円の販売目標を掲げている。なお、11月13日・14日に東京 池袋のサンシャインシティ・文化会館にて開催される同社のプライベートセミナー「第4回 コールセンター/CRM デモ&コンファレンス」にて、今回の新商品の関連セミナーおよびデモを出展するとのこと。
■ URL
富士通株式会社
http://jp.fujitsu.com/
ニュースリリース
http://pr.fujitsu.com/jp/news/2003/11/12.html
CRM関連製品情報
http://crm.fujitsu.com/
第4回コールセンター/CRM デモ&コンファレンスのご案内
http://glovia.fujitsu.com/jp/event/tokyo/031113.html
( 朝夷 剛士 )
2003/11/13 00:11
|