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日本IBM、IT資源の従量課金システムに対応したアウトソーシング技術基盤を発表


 日本アイ・ビー・エム株式会社は11月18日、ITアウトソーシングサービスの中核技術基盤として「ユニバーサルマネジメントインフラストラクチャー(以下UMI)」を発表した。

 UMIはサーバーやソフトウェアなどのIT資源を使った分だけ料金が発生する従量課金システムを可能とする技術基盤。Webの急激なアクセス増加など一時的に大きな処理能力が必要となったときにIT資源を振り分けることができる。ユーザーは必要なときだけ大きなIT資源を利用することができ、用意するITリソースをピーク時に合わせる必要がなく導入や管理のコストを削減できる。

 また、UMIは大量サーバーの一括管理、自動構成と自動導入(プロビジョニング)、サーバー資源の動的管理、資源の使用量管理などの機能を備える。これらの機能は11月4日に発表された「IBM Tivoli Intelligent ThinkDynamic Orchestrator」などのソフトウェアアーキテクチャ、同社が提供するサービスアーキテクチャ、およびプロセスワークフローを組み合わせて構築される。

 UMIは同社が提供するITアウトソーシングサービスの技術基盤として、まず2004年第2四半期より社内での実証テストを開始し、2004年末をめどにアプリケーションやホスティングサービスなど同社のアウトソーシングサービスの運用基盤として提供される予定だという。

 同社によると、将来的にはUMIとグリッドやオートノミックなどの技術を組み合わせ、オンデマンドで必要なコンピューティング環境を提供する、仮想データセンターの構築も可能だという。


UMIのイメージ UMIの構築ステップ


URL
  日本アイ・ビー・エム株式会社
  http://www.ibm.com/jp/
  ニュースリリース
  http://www.ibm.com/news/jp/2003/11/11181.html

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  ・ 日本IBM、他社製を含むサーバーの運用・管理サービスなどを発表(2003/11/04)


( 朝夷 剛士 )
2003/11/18 19:27

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