アドビシステムズ株式会社は11月19日、Adobe PDF形式ファイルの大量生成を行う企業向けのサーバー用ソフトウェアの最新版「Adobe Acrobat Distiller Server 6.0 日本語版」を発表した。Windows版のみの提供で、12月上旬に出荷される。同社のWeb販売サイトからの予約が可能で、価格は100ユーザーで680,000円、無制限ユーザーで2,040,000円。旧バージョンからのアップグレードは100ユーザーで240,000円となっている。
Solaris/Linux各版は、日本語OS環境で動作確認されているInternational English版(英語インターフェイス)での提供となるが、変換ファイルでの日本語の利用は可能だ。こちらは100ユーザーで731,300円となっている。
同社では、クライアントPCをPDF作成処理から解放するほか、同一の設定のもとで高品位なPDFを生成できるメリットにより、特に大量の文書を作成する業務部門への導入を見込んでいる。
Adobe Acrobat Distiller Server 6.0は、Adobe PostScriptファイルをAdobe Reader 6.0で閲覧可能なAdobe PDFファイルに変換するもの。サーバー内の特定フォルダにPSファイルをおくことで、自動的にPDF化を行う。Solaris/Linux版ではコマンドラインにより、スクリプト記述や他アプリケーションからの呼び出しが可能なため、企業の文書処理プロセスに組み込むこともできる。
作成されるPDFについては、PDF 1.5の生成に対応するほか、JPEG2000やマルチメディアコンテンツ埋め込みなどの新機能を搭載し、軽量なPDFを作成できるオブジェクトストリーム圧縮にも対応している。また前バージョンからの機能として、パスワード保護や128ビット暗号化によるセキュリティ機能も搭載している。
Windows版の対応OSはWindows 2000/XP/Server 2003となっている。
■ URL
アドビシステムズ株式会社
http://www.adobe.co.jp/
プレスリリース
http://www.adobe.co.jp/aboutadobe/pressroom/pressreleases/200311/20031119acrdis.html
Adobe Distiller Server
http://www.adobe.co.jp/products/acrdis/
( 岩崎 宰守 )
2003/11/19 13:25
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