アドビシステムズ株式会社は11月20日、ワークフローソリューション「Adobe Workflow Server 6.2」を発表した。主な対象は、業務プロセスで定型書式を用いることの多い金融機関、製造業や官公庁などで、製品の出荷開始は2004年1月を予定している。
Adobe Workflow Server 6.2は、従業員、顧客、パートナーなど、異なる組織の「人」にまたがるプロセスと情報のフロー管理を可能とするもの。官公庁の電子決済や承認プロセス、金融機関での申込み、審査、決済や、一般企業内での各種稟議、申請業務など、定型書式を持った業務プロセスを、紙ベースの作業からPDFを用いた電子ファイル作業に移行させることができる。見た目や扱いは紙とほぼ同様で、既存のシステムやインフラを大幅に変更することなく、導入が可能という。
対応する電子フォーム環境は、Adobe Form Server/ClientとネイティブPDFフォーム(Acrobat 6.0 Professionalで作成したPDFフォーム)。また、同製品ではHTMLベースのフォーム配信も可能なため、Webブラウザを利用して、iモードやPDAなど、PC以外からでも利用が可能とのこと。
Workflow Designerの対応OSはWindows 2000 Professional SP3/XP Professional SP1。Workflow ServerはWindows 2000 Server SP3/Server 2003に対応し、データベースとしてSQL Server 2000かOracle 9iが必要。
なお、同社では11月27日に、インフォテリア、NECソフトと共同で「XMLとPDFで実現するコンテンツ&プロセス連携ソリューションセミナー」を実施し、Adobe Workflow Server 6.2のデモを交えた紹介を行うとしている。