株式会社NEC情報システムズは12月1日、サン・マイクロシステムズ株式会社(以下、サン)の協力を得て、アイデンティティソリューション「NIS-PASS(NIS Personal Authentication Security System)」を発表した。同社では、12月3日から始まるイベント「NEC C&Cユーザフォーラム&iEXPO2003」へのデモ出展から販売活動を開始するとのこと。
NIS-PASSは、役割の異なる多数のユーザーを管理する、アイデンティティ管理を実現するソリューション。企業内人事システムなどとのアイデンティティ統合ツールを標準装備し、最新の個人情報を企業内のシステムが常に取得可能となるような、統合認証環境を構築することが可能という。製品は、日本電気株式会社が持つ、認証基盤の構築や運用の実績を生かして開発された製品で、サンのミドルウェア製品をベースとしている。
同製品を導入することで、Sun ONE Identity Serverを利用したシングルサインオン機能の提供、ICカード・Javaカードなどの認証手段が利用できるほか、企業ポータルや電子電話帳の運用などが可能となる。また、アクセス監査などのオプションや、カスタマイズのためのAPIも提供されるため、ユーザーニーズにあわせて拡張が行えるという。
同製品はSolarisを搭載したNEC製のUNIXサーバー「CX5000」など、Sun Java Systemが稼働するプラットフォームが対象となり、2,000~5,000人程度の企業を中心に1,000~10,000人規模のユーザーをターゲットとしている。価格は1CPUあたり200万円で、1,000人規模での利用を想定した最小システム構成では、ハードウェアや設定費用を含めて725万円から。同社では、3年間で500システムの販売を目標としている。
■ URL
株式会社NEC情報システムズ
http://www.nis.co.jp/
サン・マイクロシステムズ株式会社
http://jp.sun.com/
ニュースリリース
http://www.nis.co.jp/news/news_release/news_031201.html
C&Cユーザフォーラム&iEXPO2003
http://www.uf-iexpo.com/
( 石井 一志 )
2003/12/01 11:47
|