日本電気株式会社は、システム開発の生産性や品質の向上をめざし、ソフトウェア開発プロセスの能力成熟度モデル「CMMI」やプロジェクトマネジメントの国際的な知識体系「PMBOK」への対応強化などを行ったコラボレーション型プロジェクト管理システムの最新版「ProcessDirector Ver2.0」を12月1日より販売する。価格は100ユーザーライセンス3,000,000円からで、同社では今後3年間で200システムの販売を見込んでいる。
ProcessDirector Ver2.0では、米国カーネギーメロン大学のソフトウェアエンジニアリング研究所が開発したプロセス成熟度モデルCMMI(Capability Maturity Model Integration)への対応が強化されており、テストで発見したバグや設計時のレビュー結果を登録する際に、必要な作業項目や担当者を同時に設定する機能が提供され、問題点への適切な指示や作業忘れの防止ができる。また、顧客要件ごとに、仕様書やプログラムといった成果物や開発の進行情報を、国内外の協力ソフト会社やユーザー企業などを含めてネットワーク上で共有できるほか、品質の管理も行える。
また、プロジェクトマネジメントの国際的な機関である米PMI(Project Management Institute)が作成し、プロジェクトマネジメントの共通知識が体系的に整理されているPMBOK(Project Management Body of Knowledge)に対応しており、プロジェクトの進行状況をコストに換算して定量的に把握するプロジェクト管理手法であるアーンドバリュー分析機能が提供され、プロジェクト完了時点でのコストや納期までのスケジュールを客観的に把握できる。
このほか設計から開発、テストまでのシステム開発の流れを細分化し、複数回繰り返すことで、後戻り作業を削減するプロセスに新たに対応し、繰り返し単位で開発作業の流れを効率化する。
同製品は、すでにエスアイソリューションズ株式会社、日本コンピューター・システム株式会社での採用が決定しているほか、同社では12月3~5日に東京ビッグサイトで開催される「iEXPO2003」への出展も行う。
■ URL
日本電気株式会社
http://www.nec.co.jp/
プレスリリース
http://www.nec.co.jp/press/ja/0312/0103.html
ProcessDirector
http://www.sw.nec.co.jp/cced/processdirector/
( 岩崎 宰守 )
2003/12/01 18:12
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