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マニュジスティックス・ジャパン、SCMの最新版「Manugistics7 v7.2」を発表


同社代表取締役社長のデイビッドG.フレンツェル氏
 マニュジスティックス・ジャパン株式会社は12月2日、SCM(サプライチェーンマネジメント)ソフトの最新版「Manugistics7 v7.2」を発表した。主に小売・消費財・航空業界など価格情報が入手できる分野を対象としている。2004年春に英語版を、2004年夏に日本語版をリリースする予定。

 最新版では、同一画面での作業を効率的に行えるコンパウンドワークスペースなどを採用しユーザビリティを向上させている。また、BEA WebLogic v8.1を採用することで、ポータル機能やビジネスプロセスマネジメントが提供される。これ以外に、スケーラビリティの向上につながるものとして、SWARM(スワーム)テクノロジーを新たに採用。SWARMテクノロジーにより、複雑なプランニングプロセスを扱いやすいタスクに分割し、これらをハードウェア資産全体に割り当てることにより、システムの能力を最大限に発揮できるという。

 同社代表取締役社長のデイビッドG.フレンツェル氏は、「Manugisticsは、食品・日用品業界のSCMの標準となっているが、この製品でさらにその地位を維持し続けることができる。特に、スケーラビリティやパフォーマンス、プロモーションやマークダウンなどの最適化機能によって、小売業界に対してほかにないソリューションが提供できる」と最新版の特徴として同社が提唱するDRM(デマンド&レベニューマネジメント)を採用した点を強調した。

 DRMは、需要計画を価格設定や販促、マークダウンなどの価格最適化計画に同期化させる考え方。「SCMが市場の需要にあわせて供給を調整するという考え方から、単価を適正化することで需要をコントロールしようとする点が異なる」と同社ソリューションコンサルティング プリンシパルコンサルタントの尾西克治氏は説明する。「マニュジスティックスのDRMを導入することで、価格変更やプロモーションによる効果を数学的にモデル化し、実施前にあらかじめ評価することができる。その結果、最適な需要計画を立案でき、また実施結果のフィードバックを受けて自動的に需要計画を修正することも容易にできる」と最新版の利点を強調した。

 なお同社は、12月11日に六本木オリベホールにて「enVISION2003 Solution Summit」を開催する。



URL
  マニュジスティックス・ジャパン株式会社
  http://www.manugistics.com/japan/
  enVISION2003 Solution Summit
  http://www.manugistics.com/japan/events/enVISION2003-3/default.asp


( 福浦 一広 )
2003/12/02 15:51

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