Enterprise Watch
最新ニュース

システムテクノロジーアイ、ITSSに対応したスキル診断サーバーソフトを発表


 株式会社システム・テクノロジー・アイと株式会社アルゴエデュケーションサービスは12月15日、経済産業省が策定したITスキル・スタンダード(以下、ITSS)に基づくスキル診断、人材育成計画、e-ラーニング機能などを搭載したイントラネット専用のサーバーソフト「iStudy Enterprise Server for ITSS(以下、iStudy Enterprise Server)」を、2004年2月19日より順次販売を開始すると発表した。

 iStudy Enterprise Serverは、社内の専用サーバーにインストールし、社員はそれぞれの職種向けの診断テストをWebブラウザを使って行う。製品は「スタンダードエディション」と「エンタープライズエディション」に分かれ、スタンダードは診断と実績の管理機能が提供される。エンタープライズはスタンダードの機能に加えて、診断結果を元にした学習計画の立案を支援し、それに基づいたe-ラーニング環境や進行状況の管理機能などが提供される。さらに「Oracle 9i」「Oracle 10g」に対応し、これらで作成された人事システムと、スキル診断実績やスキル分布、研修計画などを連動することができる。

 また、システム・テクノロジー・アイが提供する「@iStudyサーバー」を利用することにより、自宅からスキル診断などができるほか、各企業や個人の診断結果の全国順位なども提供される。


iStudy Enterprise Serverと@iStudyサーバーの接続イメージ スタンダードとエンタープライズの機能の違い

 価格はエンタープライズエディションが、1サーバーあたり使用者無制限で400万円、300名以下で300万円。スタンダードエディションが1サーバーあたり使用者無制限で300万円、300名以下で200万円。このほか、年間保守料金として別途標準価格の30%が必要。なお、アルゴエデュケーションサービスからは「ITSS Skill Up Server」という名称にて同一の内容・価格で提供される。


アルゴエデュケーションサービス代表取締役社長 加藤雅彦氏(左)と、システム・テクノロジー・アイ代表取締役社長 松岡秀紀氏(右)
 ITSSはネットワークやデータベースなど技術的なスキルから、語学やコミュニケーション、ビジネスマナーなどのヒューマンスキルまで多くのコンテンツレベルが用意されている。これらからセールスやマーケティング、プロジェクトマネジメントなど、職種によって必要とされるものが選択され、それぞれの能力が診断される。システム・テクノロジー・アイ代表取締役社長の松岡秀紀氏は「調査によると35%の企業が導入を検討/準備中、55%が調査中と答えている」とITSSの注目度が高まっていることを説明する。

 アルゴエデュケーションサービス代表取締役社長の加藤雅彦氏は「ITサービス業における教育・研究費は売上の1.1%と非常にお寒い状況。製造業が設備に投資するように人材にもっと投資するべき」と現状を説明し、「スキル診断や実績の管理システムにより、教育の成果を数値化でき、経営者にも教育に対する投資効果を理解してもらえるのではないか」と語った。



URL
  株式会社システム・テクノロジー・アイ
  http://www.systech-i.co.jp/
  株式会社アルゴエデュケーションサービス
  http://www.argo-aes.co.jp/
  ニュースリリース
  http://www.systech-i.co.jp/press/2003/1215ITSS_Srv.htm

関連記事
  ・ ITSSユーザ協会が発足(2003/12/15)


( 朝夷 剛士 )
2003/12/15 19:52

Enterprise Watch ホームページ
Copyright (c) 2003 Impress Corporation All rights reserved.