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NEC、動作中のプログラムを高速で移行する技術を開発
日本電気株式会社(以下、NEC)は1月6日、動作中のプログラムを稼動状態のまま別のコンピュータに移動させる「高速プロセスマイグレーション技術」を開発したと発表した。
高速プロセスマイグレーション技術は、プログラムをほかのコンピュータに移動させても、稼働状態のまま継続的に利用が可能になるというもの。同技術では、稼働しているプログラムの内部状態をあらかじめ別のコンピュータに転送しておき、移動の際には変更部分だけを転送する方式によって高速化を実現、使用メモリが500MB程度の動画配信プログラムを1.4秒で移送できたという。
ユーザーはこの技術を用いることで、ハードウェア保守などによるコンピュータの停止、ソフトウェアパッチ適用の際の再起動などの際に、ユーザーに一切影響を与えずに作業を行うことができるようになる。また、負荷が特定のコンピュータに集中した場合に、処理の一部をほかのコンピュータに移して負荷の軽減をおこなうことや、ネットワークを介して通信しているプログラムの移行も可能としている。
NECによれば、「システム運用管理ソフトウェアによる障害予兆機能と組み合わせて使用することで、プログラムを動かしたままで障害を未然に防ぎ、コンピュータの運用の継続性を飛躍的に高めることができる。これによって、コンピュータ資源をより有効に活用できる」とのこと。
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URL
日本電気株式会社
http://www.nec.co.jp/
プレスリリース
http://www.nec.co.jp/press/ja/0401/0603.html
( 石井 一志 )
2004/01/06 17:19
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