株式会社ジャストシステムは、製品不具合の発生を設計段階で防止する設計改革ソリューション「Alize(アライズ)」を、主に製造業に向けて2月6日より発売する。価格は10,000,000円からで、年間保守料金が価格の20%となっている。
Alizeは、製品の不具合を設計段階で未然に防止する新しい知識運用モデルであるSSM(Stress-Strength Model)理論を、日本語処理技術を使ってシステム化した製造業向けソリューション。SSM理論は、設計対象の知識を構造化することで不具合発生のメカニズムを体系化し、設計段階での不具合の予測的解析に活用するアプローチ。
同製品では既知の不具合事例を登録することで、SSM知識に変換してデータベース化する。これにより設計段階で不具合に関する検索を行い、早期の問題発見が行えるもの。同社では、従来の故障解析手法であるFMEA(Failure Mode and Effect Analysis)やFTA(Fault Tree Analysis)における時間短縮と精度向上、手戻りコストの削減により、開発スピードが向上するとしている。
検索条件は実際の設計状況に合わせて設定でき、複数の構成品目にまたがる故障解析や、不具合知識の因果関係も表示可能だ。また自然言語処理により「ギア」と「歯車」、「ベアリング」と「軸受」などを同義語としてデータ処理が行える。
動作OSはサーバーがWindows NT Server 4.0 SP5/2000 Server SP2、クライアントはWindows 98 SE/Me/NT 4.0 SP5/2000 SP2/XP SP1。
■ URL
株式会社ジャストシステム
http://www.justsystem.co.jp/
( 岩崎 宰守 )
2004/01/20 13:25
|