コンピュータ・アソシエイツ株式会社(以下、CA)は1月27日、各Windowsサーバーに対応するバックアップソフトウェアの最新版「BrightStor ARCserve Backup Release11 for Windows 日本語版(以下、ARCserve Backup R11)」を発表した。出荷開始は4月上旬を予定しており、価格は150,000円から。なお、日本語版のほか、英語版、フランス語版など7言語版が同時発売される。
今回発表されたARCserve Backup R11は、Windows 2003 Serverに対応した前バージョン(Version 9)より、メールの個別バックアップが可能となるなどのメールバックアップ機能の向上やVSSライタ機能対応などのExchange Server 2003への対応強化、Windows Storage Server 2003におけるマネジメント機能の強化、Windows Small Business Server 2000への対応など、マイクロソフト製品との親和性がさらに向上されている。
また、バックアップ中にウイルススキャンが行える同社のアンチウイルスソフト「eTrust Antivirus 7」エンジンの搭載、持ち主以外の人間によるリストアを防ぐバックアップデータの168ビットの暗号化処理、テープメディアにおいてデータの上書きによるバックアップデータの消失を防ぐ「WORM(Write Once Read Many)」の対応など、さまざまなセキュリティ機能に対応した。
このほか、DAS/NAS/SANといったストレージ環境への対応、複数のソースから一度にバックアップが行えるマルチプレキシングへの対応、初心者向けチュートリアル機能の搭載など、より多様な環境に対応する機能強化が行われた。
対応OSは、Windows Server 2003/Storage Server 2003/Powered NAS/Small Business Server 2000/2000/XP。なお、今バージョンよりWindows NT 4.0が非対応となった。
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BrightStorシリーズにおけるARCserve Backup R11のポジション
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ARCserve Backup R11のホーム画面
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BrightStorブランドユニット ユニットオーナーの関 信彦氏は「Windowsサーバーを利用したストレージへのニーズが中小規模の企業を中心に増えており、マイクロソフトもこの分野に対しての取り組みが積極的になっている。ARCserve Backup R11はマイクロソフト製品との親和性の向上と、ハードウェアの性能を引き出す独自のアーキテクチャにより、他社にはまねのできない製品に仕上がっている」と優位性を語った。
代表取締役社長の三ツ森 隆司氏は「昨年より専門組織を編成し、日本の顧客ニーズをワールドワイドの製品に反映できる体制が整ってきている、ARCserve Backup R11は、その成果が取り込まれた製品の第1弾となる」と、ワールドワイドの製品ながら、より日本向けに作成された製品であることを強調した。同社から今後発表される製品も単に日本語化されたものではなく、日本において求められる機能を搭載して世界で販売されるという。
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BrightStorブランドユニット ユニットオーナー 関 信彦氏
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代表取締役社長 三ツ森 隆司氏
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なお、同社ではARCserve Backup R11の発表に合わせ、2月2日より「BrightStor ARCserve Backup Version 9 for Windows 日本語版」を新規で購入したユーザーを対象に無償アップグレードキャンペーンを行う。
■ URL
コンピュータ・アソシエイツ株式会社
http://www.caj.co.jp/
無償アップグレードキャンペーン
http://www.caj.co.jp/upgrade/bab11/
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