日本電気株式会社(以下、NEC)は、Linux用クラスタソフトウェアの新バージョン「CLUSTERPRO for Linux Ver3.0」を2月10日より出荷する。価格は2CPUに対応する1ライセンスが600,000円から。同社では今後3年間で3,000ライセンスの販売を見込んでいる。
新バージョンでは、クラスタを構成する最大ノード数をこれまでの16から32に拡大した。またシステム異常検出時には、OSの強制停止、CLUSTERPROの停止、変更なしの各動作を自動的に行うよう選択して設定できる。障害発生の際などには、サーバーを停止せずにクラスタの修正や構成変更、機能拡張を行える。稼動後もクラスタ監視機能のタイムアウト時間を自由に設定できるため、大量バックアップ作業などの一時的な高負荷環境においても継続的な監視を行うことができる。
さらにクラスタシステムの構築手順を簡略化し、従来より短時間で作業が行えるようになった。またシステム構築ツールと運用管理コンソールがLinuxでの動作に対応した。同社ではこうした機能により、業務システムの可用性、運用性を向上し、大規模システムへのLinux適用を促進するとしている。
CLUSTERPRO for Linux Ver3.0には、共有ディスク使用システム向けの「CLUSTERPRO SE」と、4月に出荷される使用しないシステム向けの「CLUSTERPRO LE」があり、それぞれ3月1日出荷予定の「データ監視オプション for Linux R2.0」(150,000円)、「インターネットサーバ監視オプション for Linux R2.0」(150,000円)、4月出荷予定の「ファイルサーバ監視オプション for Linux R2.0」(150,000円)、「FastSync Option for Linux Ver3.0」(400,000円)の各オプションがある。それぞれの価格はFastSyncのみ2ノード、ほかは1ノードのライセンスとなる。
■ URL
日本電気株式会社
http://www.nec.co.jp/
プレスリリース
http://www.nec.co.jp/press/ja/0402/1001.html
CLUSTERPRO
http://www.ace.comp.nec.co.jp/CLUSTERPRO/
( 岩崎 宰守 )
2004/02/10 16:36
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