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NEC、Eclipseに独自機能を追加した開発環境を発売


 日本電気株式会社(以下、NEC)は、オープンソースの統合開発環境「Eclipse」に独自機能を追加した開発環境「ActiveGlobe SystemDirector V4」を2月16日より発売する。

 新バージョンでは、「Eclipse」上で、NECのアプリケーションサーバー「WebOTX」、フレームワーク「WAtool」や、NECシステムテクノロジー株式会社のフレームワーク「OpenMeisterEnterprise」が利用できるようNECが開発したプラグインを追加した「SystemDirector Developer's Studio V1.0」が新たに提供される。

 オープンソースのプラグインも同梱し、BEA社のアプリケーションサーバー「WebLogic」、オープンソースの「Tomcat」、フレームワーク「Struts」でのシステム開発も可能となっている。

 これによりEclipseのプログラム自動生成機能やデバッグ機能、テスト機能を活用でき、開発ツールの導入コスト削減とシステム開発の効率化が図れる。

 またオープンソースの構成管理ソフト「CVS」に、統合メニュー機能や入力チェック機能などを追加した「SystemDirector Configuration Manager V1.0」により、ファイルの世代管理が可能となり、チーム開発での変更内容が自動的に統合可能となった。

 このほか、オープンソースのJavaアプリケーション開発フレームワーク「Struts」上で、NECシステムテクノロジーのフレームワーク「OpenMeisterEnterprise」の備える業務アプリケーション自動生成機能を利用可能にする「OpenMeisterEnterprise/EF V4.0」も提供される。

 また従来の「SystemDirector/共通基盤コンポーネント」に、電子政府・自治体向けのWeb電子申請フォームを紙の申請書と同様のレイアウトで作成できる「XSL開発基盤コンポーネント」を新たに追加した。さらに「帳票開発基盤コンポーネント」が.NET環境で利用可能となっている。

 製品の価格と出荷時期は以下のとおり。同社では今後3年間で6000サーバーの販売を見込んでいる。

製品名標準価格出荷開始時期
SystemDirector Developer's Studio V1.0150,000円2月16日
SystemDirector Configuration Manager V1.0200,000円2月末
OpenMeisterEnterprise/EF V4.0680,000円3月末
XSL開発基盤コンポーネント300,000円2月16日
帳票開発基盤コンポーネント300,000円2月16日



URL
  日本電気株式会社
  http://www.nec.co.jp/
  プレスリリース
  http://www.nec.co.jp/press/ja/0402/1602.html
  NECシステムテクノロジー株式会社
  http://www.necst.co.jp/


( 岩崎 宰守 )
2004/02/16 19:33

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