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富士通研究所、UML表記のWebアプリケーション上流仕様書を直接実行する技術を開発
株式会社富士通研究所は3月4日、UMLで表記されたWebアプリケーションの上流仕様書を直接実行する技術を開発したと発表した。今回開発された技術は、富士通株式会社の「Interstage」にて製品化される予定。また、総合システム開発体系 「SDAS」のツールの一つとして展開する。
今回開発されたのは、「UML上流仕様からのプログラム自動生成技術」「Webアプリケーション上流仕様書の自動補完技術」「仕様図面上でのデバッグ技術」の3つ。
「UML上流仕様からのプログラム自動生成技術」は、モデル駆動型アーキテクチャ(MDA)を用いたプログラム自動生成技術。Webアプリケーションの上流仕様を、新規に開発したUMLメタモデル拡張表記で記述することで、複数の異なるプラットフォームやミドルウェア向けに、実行プログラムをUML上流仕様から直接、自動生成することを可能とした。
「Webアプリケーション上流仕様書の自動補完技術」は、UMLで記述されたWebアプリケーションの上流仕様からプログラムを自動生成する際、仕様として決まっていない部分があっても、自動的に補完する技術。上流仕様の検討段階でも、プログラムを仮実行させながら、顧客と仕様検討を進めることが可能になる。
「仕様図面上でのデバッグ技術」は、自動生成されたプログラムとUML仕様とを直接関連づけることで、プログラムのデバッグ・修正を、仕様画面上でシームレスに行う技術。仕様と実際のプログラムとの乖離を大きく減らすことが可能となり、システムの保守・運用が容易になる。
同社によると、「本技術により、UMLで表記されたWebアプリケーションの画面や動作仕様を、お客様との打ち合わせの場で仮実行しながら確認していただくことが可能となり、仕様の早期確定、プログラム開発後の修正手戻りの削減が実現し、より迅速なシステム開発が可能。また、プログラム自動生成後のデバッグもUML図面上で行えるため、仕様と実際のプログラムとの乖離(かいり)をなくし、保守・運用も容易となる」と説明している。
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URL
株式会社富士通研究所
http://www.labs.fujitsu.com/
ニュースリリース
http://pr.fujitsu.com/jp/news/2004/03/4.html
( 福浦 一広 )
2004/03/04 15:54
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