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NTTコムウェアとVA Linux、OSSをベースに大規模向けロードバランサーを開発


TCP Fail-OverとActive-Activeの動作イメージ
 NTTコムウェア株式会社とVA Linux Systems ジャパン株式会社は3月4日、Linuxで動作するオープンソースのロードバランサーを共同開発したと発表した。

 今回開発されたロードバランサーは、負荷分散機能を持つ「Linux Virtual Server」、故障サーバーの切り離しなどを行う「Ldirectord」、サーバーの動作状況を監視する「Heartbeat」の3つのオープンソースソフトウェア(OSS)の技術を用い、Linux 2.4カーネル上で動作する負荷分散ソフトウェア「Ultra Monkey」をベースにしている。

 今回、大規模システム向けに可用性と拡張性を備えるため、サーバーへのユーザー接続情報を運用系から待機系に引き継ぐ「TCP Fail-Over」と、運用系と待機系に区別せず、両方のロードバランサーを常時稼動させる「Active-Active」の機能をUltra Monkeyに実装した。

 NTTコムウェアでは、1999年にLinuxセンターを開設、2000年には国内で初めてLinuxシステムでのコンサルティングから、構築、運用保守のサービスを開始したほか、2003年11月には日本OSS推進フォーラム、OSDLに参画するなどオープンソースに対する取り組みを行っている。

 またVA Linuxでは、最新版となる「Ultra Monkey 2.0.1」が、これまでのDebian Woody/Sid、Red Hat 7.3/8.0/9に加え、Red Hat Enterprise Linux 3.0とFedora Core 1にも新たに対応したこと、これに伴いUltra Monkeyの日本語情報サイトを開設したことをあわせて発表している。



URL
  NTTコムウェア株式会社
  http://www.nttcom.co.jp/
  VA Linux Systems ジャパン株式会社
  http://www.valinux.co.jp/
  プレスリリース(NTTコムウェア)
  http://www.nttcom.co.jp/news/pr04030401.html
  プレスリリース(VA Linux)
  http://www.valinux.co.jp/newsroom/2004/0304/01
  Ultra Monkey
  http://ultramonkey.jp/


( 岩崎 宰守 )
2004/03/04 17:30

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