日本ヒューレット・パッカード株式会社(以下、日本HP)は、ジョブ管理ツール「HP OpenView JobCenter」を4月19日より出荷すると発表した。価格は、初年度保守費用を含めて386,000円(税別)から。
HP OpenView JobCenterは、ネットワーク上に分散する多数のサーバーを同時に、もしくは逐次的に用いて、業務のバッチジョブを確実に自動実行するためのソフトウェア。メインフレームレベルのミッションクリティカルな業務処理を行うため、クラスタ構成でのジョブ実行と管理をサポートしているほか、分散環境での多数のジョブ実行状況をGUIで集中的に監視できる。メンテナンスに関しても、監視画面と同一のGUIからジョブの再実行や手動停止といった作業を行えるため、障害時の対応も迅速に可能という。
また、ジョブの自動的な実行順序を指定するジョブネットの設定を、繰り返し実行などを含めた多様な条件の組み合わせによってGUIで指定でき、稼働日カレンダー機能と実行周期の設定によるスケジューリングとあわせ、ジョブの確実な自動実行を実現するとのこと。
加えて JobCenterでは、HP OpenView OperationsなどのOpenViewファミリと連携が行え、サーバー自体の障害監視と同時に、統合的な監視を実現できる。
さらに、ジョブ管理サーバーはHP-UX、Solaris、Red Hat Linux、Windows Server 2003/2000/XP Professionalの各OSに対応。ジョブ実行サーバーも上記OSに加えてAIXをサポートし、SAP R/3やSAP BWのジョブ実行オプションにも対応する。遠隔バッジジョブ実行では、標準プロトコルのNQS(Network Queuing System)をベースとしているため、メインフレームを含めた、NQSをサポートするほかのプラットフォームと連携させることも可能となっている。
なお同製品について日本HPでは、「JobCenterはミッションクリティカルな定型業務の自動運用をサポートできるため、メインフレーム環境から移植された業務アプリケーションの組み合わせを定期的に処理するのに最適」としている。
■ URL
日本ヒューレット・パッカード株式会社
http://www.hp.com/jp/
プレスリリース
http://www1.jpn.hp.com/info/newsroom/pr/fy2004/fy04-093.html
( 石井 一志 )
2004/04/13 11:35
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