日本電気株式会社は4月13日、医薬業界を対象としたSAPジャパン株式会社の「SAP R/3」向けテンプレート「StarProcess for Pharmaceutical」の販売を開始した。
StarProcess for Pharmaceuticalは、SAP R/3の会計・生産・販売などの標準機能を使用しながら、医薬業界固有の受注処理・出荷処理などに対応するもの。同社独自のSAP R/3導入方法論に基づいたシステム構築や、既存システムとのデータ連携機能を提供することで、構築期間を最短6カ月まで短縮することができるという。
また、医薬業界におけるEDI標準規格「JD-NET」、「NHI-VAN」に準拠したEDIシステム、製造管理システム(MES)、実験データ管理システム(LIMS)などとのデータ連携による既存システムとの連携機能が提供される。
さらにオプションとして、医薬品の製造・品質管理に関する基準「GMP」に準拠した管理機能や、米国食品医薬品局(FDA)が制定した医薬品の開発・製造における電子記録・電子署名に関する規定「21 CFR Part11」への対応機能、医薬卸会社向けのリベート管理システムを容易に開発可能とするプログラム部品群が提供される。
同社ではシステム構築のほか、導入後の運用保守に関するアウトソーシングサービスも合わせて提供するとのこと。
価格は3,000万円(税別)で、5月末より出荷を開始する。同社では今後3年間で10ユーザーへの販売を見込んでいる。
また、キッセイ薬品工業株式会社がStarProcess for Pharmaceuticalを利用したシステムを採用し、2005年4月より稼動開始を予定しているという。
■ URL
日本電気株式会社
http://www.nec.co.jp/
( 朝夷 剛士 )
2004/04/13 12:46
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