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NEC、VMwareの集中管理ソフトウェアを発売


 日本電気株式会社は、ヴイエムウェア株式会社の「VMware ESX Server 2」の仮想サーバーを集中管理する仮想マシン管理ソフトウェア「VMware VirtualCenter」を4月19日より発売する。

 VMware VirtualCenterは、管理サーバー用の「VMware VirtualCenter Management Server」と、管理対象サーバー用の「VMware Virtual Infrastructure Node CPUライセンス」の2製品で構成され、価格はいずれも800,000円から。NECでは今後3年間に300ライセンスの販売を見込んでいる。

 VMware ESX Serverは、Webサーバーやメールサーバー、データベースサーバーなどの複数サーバーを、アプリケーションやネットワークの構成を変えずに1台または少数のサーバーに統合できるサーバー仮想化ソフトウェア。

 VMware VirtualCenterは、VMware ESX Serverの仮想サーバーに対し、リソース使用状況やパフォーマンスの監視・調整、管理作業のスケジュール実行などを一元的に行えるもの。管理コンソール上のサーバー環境テンプレートにより、新規仮想サーバーの追加時にOSの自動設定が可能なプロビジョニング機能も備える。これにより管理コストの削減や、サーバー停止時間の短縮、リソースの有効活用が可能になる。

 また仮想マシンのディスクをSAN環境に構築することで、業務を停止することなく別のサーバーハードウェアに仮想マシンを移動できる「VMotion機能」の利用が可能となる。これによりサーバー負荷の最適化と、ハードウェア障害発生時の業務継続が可能になる。

 VirtualCenter Management Serverの動作環境はWindows 2000 Server/2000 Advanced Server/Server 2003。Virtual Infrastructure Node CPUライセンスは、Windows NT 4.0 SP6a/2000 Pro/XP Pro、Red Hat 7.3/8/9、Red Hat Linux Advanced Server 2.1などでも動作する。

 NECではブレードサーバー「Express5800/420Ma」、ストレージ製品「iStorage Sシリーズ」での動作検証をあわせて実施しており、VMware VirtualCenterとの組み合わせにより、サーバーの稼働率向上、ラックスペースの削減に加え、データ管理での信頼性の向上を実現するとしている。



URL
  日本電気株式会社
  http://www.nec.co.jp/
  プレスリリース
  http://www.nec.co.jp/press/ja/0404/1902.html

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( 岩崎 宰守 )
2004/04/19 17:08

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