富士ゼロックス株式会社は4月26日、オフィス機器統合管理のアウトソーシングサービス「富士ゼロックスXOS」(以下、XOS)を同日より開始すると発表した。
XOSは、オフィスで利用されている複写機やプリンタなどの出力機器に関して、購買から設置調整、ネットワーク接続、消耗品管理、保守サービス、機器自体の資産管理まで行うサービス。もともとこのXOSは米Xerox Limitedが開発したもので、今回富士ゼロックスが導入することでアジア・オセアニア地域がカバーされ、すでに先行している欧米地域とともに、グローバルサービスとして提供されるという。
具体的なサービスとしては、ユーザーの出力環境を可視化する「評価サービス」、コストの管理と削減を行う「資産管理サービス」、サービス窓口を一本化してサポートする「サポートサービス」の3つより構成されている。
評価サービスでは、徹底して無駄を排除し、業務を合理化するリーン生産方式と、ばらつきの少ない業務プロセスを確立するシックスシグマを組み合わせた「リーン・シックスシグマ」という手法を採用。専門スタッフによる調査の後、ニーズにあった運用管理サービス、改善するプロセス、最適な出力環境、といった全社規模での改善案を作成する。
資産管理サービスは、全社規模でのオフィス機器導入の検討から使用、撤去までのライフサイクル管理をはじめとし、適切な出力環境の構築作業や、問題発生前の予防活動的な保守などを組み合わせ、ダウンタイム削減を目指す。メニューとしては、「資産追跡サービス」、「ネットワーク機器接続管理サービス」、「故障修理管理サービス」などを用意した。またあわせて、消耗品の補充・在庫管理などを行う「消耗品管理サービス」も提供する。
サポートサービスでは、知識や技術を持ったスタッフをユーザーのオフィスに常駐させることで、ヘルプデスクを中心とした各種サービスを提供するサービス。指定された日時に利用メーターを収集する「メーター検針サービス」、機器の使用訓練や情報提供を行う「エンドユーザーサービス」、富士ゼロックスのサービス内容と成果を報告、分析するサービス、作業効率の改善提案を行う「プロセス評価」などのメニューを用意している。
XOSの価格は、資産管理サービスのうち、資産追跡管理サービス、ネットワーク接続管理サービスはどちらも出力機器1台あたり1,000円/月、故障修理管理サービス、消耗品管理サービスは1台あたり500円/月など。評価サービスとサポートサービス、資産管理サービス内の「資産最適化サービス」は個別の見積もりとなる。なおどの料金にも、用紙、トナーなどの消耗品や、コピー/プリント料金などは含まれていない。
■ URL
富士ゼロックス株式会社
http://www.fujixerox.co.jp/
プレスリリース
http://www.fujixerox.co.jp/release/2004/0426_xos.html
( 石井 一志 )
2004/04/26 15:39
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