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日本ステレント、Web用CMSソリューションの最新版を発売
日本ステレント株式会社は、Webコンテンツ管理ソリューションの最新版「Stellent Web Content Management日本語版(以下、WCM)」を5月14日より国内販売する。
日本ステレント株式会社 代表取締役社長 ブライアン遠藤氏
同社代表取締役社長のブライアン遠藤氏は、2003年9月から国内展開を開始した同社が、9カ月の間に、「販売・導入パートナー6社と契約し、大手金融企業3社、大手ISP1社に製品提供を行った」と成果を述べた。
WCMについては「多数Webサイトの管理、制御を模索している企業のための製品」とし、「単一のアーキテクチャと標準テンプレートにより、企業の基準に合致する一貫した方法で、何百規模のWebサイトを統合、公開できる」と述べ、「製品ラインナップを拡大することで、国内事業をさらに拡大できると期待している」と語った。
WCMは、HTMLを見たままの形で作成・編集できるWYSIWYGによりデザインできる「Stellent Site Studio」、テンプレートと連携してコンテンツの変換と公開を自動化する「Stellent Content Publisher」、コンテンツをWeb公開用フォーマットに自動変換するエンジン「Stellent Dynamic Converter」の各コンポーネントで構成される。
日本ステレント株式会社 事業開発マネージャー 山下 進一氏
事業開発マネージャー 山下 進一氏はWCMを「業種問わず、コンテンツ管理企業で必要な製品」と位置づけ、「企業内に散逸するビジネス用とWeb用のコンテンツを隔てなく管理できる」とした。
ユーザーはDynamic Converterの機能により、使い慣れたMicrosoft Officeなどのアプリケーション文書をシームレスに公開できる。コンテンツは、Web配信用のコンテンツサーバーでひとつのコンテンツレポジトリにより一元管理される。
配信はイベントやスケジューラでの指定時刻、フォルダ変更監視により行うことが可能となっており、Webサービス、COM、Javaなどの標準技術に対応する。また公開管理やワークフロー、セキュリティの機能、管理者向けとなるアクセス履歴のレポートやトラッキングの機能も備える。
このほかナレッジベースとしての利用も可能で、Javaで作成されているため、ポータルをはじめとした他システムとの連携にも対応する。また他のモジュールを利用することで「コラボレーションや法律に準拠したレコード管理、動画の自動トランスコーディングなど、目的にあわせた形で利用できる」とのこと。
コンテンツの作成後、ワークフローの承認を経てから公開することも可能だ
公開Webサイトなどのシステムの規模により、負荷分散構成にも対応する
WYSIWYGでのデザインが可能な「Stellent Site Studio」
コンテンツの公開、編集のデモもあわせて行われた。通常のWebブラウザでコンテンツを閲覧し、ショートカットキーにより認証を経て「投稿モード」にそのまま移行できる。その後は、編集権限のある各部位に現れるアイコンより、コンテンツの制作されたアプリケーションや、コンテンツ管理製品とリンクしたJavaアプレットによる専用エディタなどに移って編集を行うことが可能だ。
Word文書をコンテンツとして配信するデモでは、フォントや行間、特定個所の右寄せや文字色の変更などを定義したテンプレートにより、別ユーザーが作業しても統一された表示が行われていた。
またすべてのページ構成部品の履歴も保存されるため、ロールバックすることも可能となる。さらに仮想的にシステムが管理しているフォルダをOSファイルシステムのように表示し、ファイル一覧をコンテンツとして表示もできる。
Wordによるコンテンツ編集画面。登録コンテンツに適したソフトが自動起動する
Javaアプレットを用いたエディタ
コンテンツ変換用テンプレートの設定画面
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URL
日本ステレント株式会社
http://jp.stellent.com/
Stellent Web Content Management
http://jp.stellent.com/products/03.html
( 岩崎 宰守 )
2004/05/17 00:01
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