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日本IBM、SOAに基づいたミドルウェアとコンサルサービスを発表 |
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SOAは、個々のビジネスプロセスおよびその基盤となるITインフラをひとつひとつのサービスとしてとらえ、再利用したり新たに組み合わせたりすることで、ITインフラの変更を柔軟に実現させるシステム設計手法。WBI SFは、SOAに基づいてアプリケーションの構築・統合するためのミドルウェア。業界標準仕様のBPEL（Business Process Execution Language）をネイティブサポートすることで、オープンスタンダードに準拠しているのが特長。また、OSやプログラミング言語に依存せずに、ビジネスプロセスがJavaやEJBなどさまざまなビジネスロジックの呼び出しが可能となっている。 あわせて発表された4つのコンサルティングサービスは、SOA実装に対応するもの。「Component Business Modeling」は、導入企業の事業を、人員・プロセス・システムなどのケイパビリティ単位でコンポーネント化および評価を行い、優先度が高い領域を明示するサービス。「Strategy and Planning for Service Oriented Architectures」は、導入企業の事業戦略にあったシステムアーキテクチャの構想とSOAへの移行計画を策定するサービス。「Assessments for Services Oriented Architectures」は、SOA実装計画の機能的側面と技術的側面の両方の評価を支援するサービス。「Application Renovation and Integration for Service Oriented Architectures」は、導入企業が持つ既存システムのアプリケーション資産がSOAのビジネスプロセスと連携させることに価値があるかどうかを評価するサービス。新製品ということもあり、同社ではWBI SF導入の際にこれらは不可欠なサービスとして提供するとしている。 同社執行役員 ソフトウェア事業担当の三浦浩氏によると、「ここ数十年の仕事のやり方を見てみると、80年代は個々の製品ごとに静的な組織で対応できていたものが、90年代になると部品の共有化などによるマトリックスな組織となった。そして現在、新しい事業にあわせて組織をダイナミックに改編することが求められるようになっている」と、固定化された組織では現在のビジネス環境に対応できなくなっていることを強調。「変化の激しい業界では、新製品や新サービスを迅速に提供することが求められる。ITに求められるのは、こうした業務の変更に柔軟で迅速に対応する基盤を提供することだ」と、SOAに基づいたビジネスプロセスの変革の重要性を述べた。 同社ソフトウェアテクノロジー・エバンジェリストの米持幸寿氏は、「他社製品と比べると、コンサルとサービスをトータルで提供できることと、モデリングからモニタリングまで一連の製品を提供することが強み」と述べた。なお、SOAによるインテグレーションの一連の流れであるモデリング・実装・実行・モニタリング・分析の5つの段階のうち、今回発表されたのは、実装と実行に対応した製品で、それ以外については開発意向表明がなされているものの、製品化の日程については触れられていない。
■ ＵＲＬ 日本アイ・ビー・エム株式会社 http://www.ibm.com/jp/ プレスリリース http://www-6.ibm.com/jp/NewsDB.nsf/2004/05181 ■ 関連記事 ・ 米IBM、SOAをサポートする一連の製品やサービスを発表（2004/04/22）
（ 福浦 一広 ）
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