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富士通研、ビジネス価値を向上させるWebサイト評価手法を開発
株式会社富士通研究所は5月18日、Webサイトのユーザビリティを評価する独自手法「シナリオウォークスルー法」を発展させ、ビジネスへの貢献という視点から評価する手法を開発したと発表した。同社ではビジネス価値の向上につなげる3段階のメニューとして提供可能としている。
Webサイトは、不特定多数の利用者の多様な利用状況が想定され、その目的も複数あることから、ビジネス目的に明確化・最適化されていないことが多いという。またECサイトや企業間の取引でのインターネットの利用拡大に伴い、サイトのユーザビリティが販売機会の損失、問い合わせの増加による高コストを招きかねないともしている。
今回開発された手法は、Webサイトで実現すべき利用者の行動をシナリオとして記述することで、サイトの目的明確化と目的を阻害する問題点の発見が可能なシナリオウォークスルー法を発展させたもの。ビジネス上重要な1~2のシナリオを短時間で設定・評価するための簡易サイト評価、ビジネスの目的に合ったサイト構築向けに特化させた詳細サイト評価、改善効果を定量・実証的に評価するための定量サイト評価の3段階からなる。
開発にあたって同社では、過去の適用事例で特に重要度の高かったシナリオのパターンを用いたり、顧客サイトと競合サイトを比較することで、シナリオをカスタマイズするノウハウを整理、目的をシナリオに落とし込んで優先課題を反映させるプロセスも強化した。すでに検証も進められており、サイト改善にあたってシナリオの形で把握することで、達成可能なシナリオが15%から最大で70%に向上したという。
今回の評価手法では、Webサイトの顧客満足度向上や売り上げへの貢献、問い合わせコストの削減などのビジネス目的にあったサイト構築についてのコンサルティングやシステム構築サービス提供を目指しており、今後は富士通株式会社と株式会社富士通インフォソフトテクノロジから、本手法を用いたWebサイトの評価改善サービスが提供される予定。
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URL
株式会社富士通研究所
http://www.labs.fujitsu.com/
プレスリリース
http://pr.fujitsu.com/jp/news/2004/05/18.html
( 岩崎 宰守 )
2004/05/18 18:19
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