東芝ソリューション株式会社は、Webアプリケーションの操作性と開発生産性を向上するミドルウェア「FlyingServ J-Frame Server」を5月25日より発売する。価格はCPU数に依存するライセンスの場合1,354,500円/1CPU、サーバー数に利用ユーザー数を加算するライセンスでは、682,500円/1サーバー、168,000円/10ユーザーとなる。
FlyingServ J-Frame Serverでは、入力データの自動編集処理、ファンクションキーによる入力、カーソルのオートリリース(設定桁入力後の自動移動)、日付編集、計算処理、ガイドの表示といったクライアント/サーバー型システムでは標準的な機能を、画面操作に制限の多いWebアプリケーション上で実現可能な開発環境を提供するミドルウェア。
利用頻度の高い部品が標準で用意されており、動作属性を設定するだけでアプリケーションのGUI作成が可能だ。またフォーカス移動や入力不可制御、ユーザープログラムの呼出し指定も行える。このため開発者はEJBなどのビジネスロジック開発に注力できる。同社ではHTMLとクライアントスクリプトで開発した場合と比べ、生産性を約50%向上するとしている。
製品はJavaの標準技術に準拠しており、GUI生成アプリケーションはJSPのカスタムタグから呼び出されるため、Strutsをはじめとしたフレームワークとの親和性も高い。GUI処理ではJavaのGUI用APIであるAWT/Swingをサポート、またGUI部品にもJava Beans仕様が用いられている。このため他のJava開発ツールとの連携も可能となる。
またIBM WebSphere Application Server、BEA WebLogic Server、Sun Java System Application Server、Oracle Application Server 10g、Apache Tomcatといったアプリケーションサーバーにも対応する。
同社では、オフコンやメインフレームなどのレガシーシステムからWebアプリケーションへの移行などでの業務アプリケーション開発向けに、今後3年間で1,000CPUライセンスの販売を見込んでいる。
■ URL
東芝ソリューション株式会社
http://www.toshiba-sol.co.jp/
ニュースリリース
http://www.toshiba-sol.co.jp/ccc/news/detail/040520.htm
( 岩崎 宰守 )
2004/05/21 15:27
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