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マジックソフトウェア、EAI市場向けシステム統合ツールを発表


 マジックソフトウェア・ジャパン株式会社は5月26日、ミッドレンジのEAI市場を対象としたシステム統合ツール「Magic jBOLT インテグレーションスイート(以下、jBOLT インテグレーションスイート)」を発表した。出荷開始は6月30日を予定している。


代表取締役社長 中村秀興氏

jBOLTの構成要素
 jBOLTインテグレーションスイートは、アプリケーション統合開発環境「Magic jBOLTスタジオ(以下、jBOLTスタジオ)」と、実行環境「Magic jBOLTインテグレーションサーバ(以下、jBOLTインテグレーションサーバ)」から構成され、(1)企業間のシステム統合(B2B Integration)、(2)企業内システム統合(EAI)、(3)ビジネスプロセスの統合(BPM)を実現する。

 jBOLTスタジオは、同社が従来より開発・販売している独自の開発環境「Magic eDeveloper」が基盤となっており、従来ユーザーはスムーズに移行できる。jBOLTインテグレーションサーバは、jBOLTスタジオで作成されたコンポーネントのほか「Javaや.NETコンポーネントも組み込むことができる」(取締役 佐藤敏雄氏)とのこと。また、SAPなど他社の業務ソフトやメインフレームとの連携機能も用意される。

 対応プラットフォームはWindowsのほか、日本IBMのAX400上で動作するiSeries、およびLinux。製品はMagic jBOLTインテグレーションスイートのほか、jBOLTスタジオやjBOLTインテグレーションサーバ単体も用意され、価格はjBOLTスタジオが90万円、jBOLTインテグレーションサーバが300万円(iSeries版は500万円)、jBOLTインテグレーションスイートはそれぞれの合計金額となる。なお、「マイクロソフトのBizTalk Serverのような1CPUあたりではなく、1サーバー当たりの価格」(佐藤氏)とのこと。

 同社は従来開発ツールの専業ベンダーであったが、業務拡大にあわせ2003年より統合ツールに進出した。代表取締役社長の中村秀興氏は、この経緯について「DBMS・OS・ミドルウェアなどの各コンポーネントからビジネスロジックを独立する技術を蓄積し、統合のコア技術の基盤ができあがっていた」「統合プロジェクトを開発ツールとともに長年提供してきたことから設計基盤が確立していた」とし、社内ですでに統合環境を提供できるリソースが形成されていたことが進出のきっかけとなったと説明する。

 同社はjBOLTシリーズ全体の販売目標として2004年度半期で1.5億円、3年以内に年10億円を目標としている。中村氏は「進出後1年弱で社内の売上の10%を占めるまで成長しており、開発ツールでの成功パターンに乗っているので十分に実現可能な数字」と自信を示した。



URL
  マジックソフトウェア・ジャパン株式会社
  http://www.magicsoftware.co.jp/
  ニュースリリース
  http://www.magicsoftware.co.jp/news/press/040526press.htm


( 朝夷 剛士 )
2004/05/26 20:41

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