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日立、日銀ネットの新接続方式に対応したゲートウェイパッケージを発売


 株式会社日立製作所は、日本銀行-金融機関間の決済をオンライン処理する「日本銀行金融ネットワークシステム(以下、日銀ネット)で、2004年度後半から採用される新接続方式に対応したゲートウェイパッケージ「日銀ネット接続ゲートウェイ」を9月1日より発売、9月20日より出荷する。価格は21,000,000円(税込)。

 日銀ネットのコンピュータ間の接続には、これまで全銀協の標準プロトコルが用いられ、バッチファイル伝送方式により送受信が行われていた。

 2004年度後半からの新接続方式では、取引決済の即時性を高め、金融機関側システムとの接続拡張性を向上する目的で、プロトコルにTCP/IPを用い、また送受信をリアルタイム化するため、通信インターフェイスとして拡張性の高いCORBAが採用される。

 日立ではこれまで、証券取引でのシステム間連携を自動化し、決済処理時間を短縮する「日立STP(Straight Through Processing)ゲートウェイシリーズ」を多数の金融機関に提供しており、この信頼性技術のノウハウを本製品に反映している。

 なお本製品ではファイル転送プロトコルにftp/rcpを、ファイル共有プロトコルにはNFSを、またリアルタイムプロトコルにはMQ/CORBAと、複数の接続プロトコルを採用している。またデータ形式にはXMLが用いられており、金融機関側のシステムでは、インターフェイスの自由度が高まるとともに、柔軟なシステム構成が短期間で構築できるという。



URL
  株式会社日立製作所
  http://www.hitachi.co.jp/
  ニュースリリース
  http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2004/05/0527a.html


( 岩崎 宰守 )
2004/05/28 10:12

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