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ITエンジニアリング、EPMソフト「Primavera」の最新版を販売開始


 ITエンジニアリング株式会社は5月31日、EPM(Enterprise Project Management)ソフトウェアの最新バージョン「Primavera V4.1」日本語対応版の販売を開始した。

 Primavera V4.1は、米Primaveraが開発・販売するプロジェクト管理ソフトで、ITエンジニアリングは2002年より日本国内の総代理店として同ソフトを取り扱っている。日本語対応版は2003年10月に発表されたV3.5.1以来2度目のバージョンアップとなる。なお、V4.1より業種・業種別に3つのブランドに分かれていた製品群を「Primavera」に統合した。


EPM事業部事業部長 加藤亨氏

ポータルページ「ワークスペース」のサンプル画面

プロジェクト優先順位付けのイメージ
 今回発表された新バージョンでは、(1)各担当者や管理者ごとにポータルページ(ワークスペース)を設け、それぞれに必要な情報を一覧できるなど、各個人のプロジェクト管理機能の強化、(2)予算の振り分け金額や進行度などでプロジェクトの優先順位を設け、場合に応じて必要なもののみを表示するなど管理効率の向上、(3)プロジェクトにおけるサマリーレベルでの問題点の発見と原因究明のドリルダウンを行う問題追及機能の向上、などの機能強化が行われている。

 EPM事業部事業部長の加藤亨氏は「従来EPMソフトは建設やエンジニアリングといった比較的大規模で複雑なプロジェクトに用いられてきたが、最近ではソフトウェア開発や企業内ITの構築など大小さまざまな分野で利用が進んでおり、ニーズも多岐に広がっている」と、EPM市場の変化を説明する。これに対しPrimaveraは、各機能をモジュール化し利用する業界や用途に応じた柔軟な構成での提供が可能とのこと。なお同社では、対象とする業界を「IT業務(ソフト開発・企業内IT)」「エンジニアリング」「建設」「新製品開発・研究開発」「石油・化学・電力(メンテナンス)」としている。

 また、同社では製品の販売のほか、導入コンサルティングや支援、メンテナンス、トレーニング、ほかのシステムとの連係機能のテンプレートや受諾開発にも応じるとのこと。

 対応プラットフォームは、OSがWindows 2000 /NT 4.0、Solaris 9、データベースがOracle 8i/9i、SQL Server 7以上、アプリケーションサーバーがBEA WebLogic 8.1。価格は1ユーザーあたり336,000円から。

 EPM市場の広がりに加えて、「GartnerやMETAグループといった米国の調査会社が、Primavera製品を“プロジェクト/ポートフォリオマネジメント・システムのリーダー”として評価した」(EPM事業部 櫻井泰氏)ことから、同社では2003年実績の2倍となる2億円の売上を目標としている。



URL
  ITエンジニアリング株式会社
  http://www.ite.co.jp/

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( 朝夷 剛士 )
2004/06/01 14:33

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