ノベル株式会社は6月24日、カーネル2.6を採用したLinux OS「Novell SUSE LINUX Professional 9.1日本語版」(以下、SUSE LINUX Professional 9.1)を7月8日より販売開始すると発表した。同製品は、ホームユーザーからシステム管理者、開発者まで幅広いユーザー層での使用を想定したもので、ベーシック版に加え、日本語環境を強化したプレミアム版の2種類が用意されている。価格はともにオープン。
SUSE LINUX Professional 9.1では、最新のLinuxカーネル2.6を搭載することでパフォーマンスが向上。デスクトップ環境としてKDE 3.2.1とGNOME 2.4を収録しているほか、Microsoft Officeと互換性のあるオフィススイート「OpenOffice.org」や、インスタントメッセンジャー、Webブラウザ、ミュージックプレイヤー、メールクライアントなどのアプリケーションも同梱されている。ネットワーク機能もSamba 3.0搭載によって強化され、Windowsドメインへの統合、Active Directory環境へのアクセスが可能になったという。
また今回は、日本語環境を充実させたプレミアム版が提供される。プレミアム版では日本語変換ソフトとしてATOK X for Linuxを採用していることに加え、WindowsやMicrosoft Officeで利用されている日本語フォントを多数搭載しているため、WindowsやMacintosh環境に慣れたユーザーも違和感なく利用できるという。さらに、エプソン、キヤノン、沖データ、NEC Multiwriterなどのプリンタドライバ標準添付、日本語PDFファイルの表示・印刷対応、といった点も強化されている。