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NEC、ミドルウェア/アプリケーションの動作を可視化するサーバー性能測定・分析ツールを開発
日本電気株式会社(以下、NEC)は6月25日、ミドルウェア/アプリケーションの動作を可視化することで、サーバーの性能を分析できる性能測定・分析ツールの開発を発表した。
今回開発された性能測定・分析ツールでは、サーバーのOS上に計測点を挿入し、ミドルウェアやアプリケーションの動作状態を視覚的に把握できるもの。Javaアプリケーションではメソッド単位で計測が行える。測定時のCPU負荷も5%程度で、計測対象への影響を最小限に抑えられるという。またミドルウェアやアプリケーションを変更する必要がないため、容易に導入できる利点もある。
さらに3階層モデルのシステムが稼働する複数サーバーを同時に測定し、それぞれのデータを関連付けて分析することで、サーバー間をまたがる処理の性能分析も可能だという。
同社ではこれらの機能により、開発工程における性能評価から性能チューニングまでの時間を約30%削減できるとしており、チューニング効率の向上で開発コストを低減するとのこと。対応OSはRed Hat Linux 9.0。
従来から同社では、性能測定と性能予測モデルを組み合わせて性能評価の作業を簡略化するクライアントサーバー型システムの性能評価手法「シングル・プロファイル法」の研究を進めており、2003年より共同で研究を行っていた米HyPerformixのシステム性能シミュレータ「HyPerformix Integrated Performance Suite」と、シミュレーションの対象となる性能基礎データを範囲指定して受け渡しできる連携機能を備えている。
なお今後は国内外のソフトウェアベンダーに対する技術ライセンス供与により、展開を図っていく。
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URL
日本電気株式会社
http://www.nec.co.jp/
プレスリリース
http://www.nec.co.jp/press/ja/0406/2503.html
米HyPerformix
http://www.hyperformix.com/
( 岩崎 宰守 )
2004/06/25 16:32
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