日本テレロジック株式会社は7月13日、ソフトウェア開発における品質検証ツールの最新版「Telelogic TAU/Logiscope 6.1」を発表した。
TAU/Logiscopeは、ソフトウェアの品質チェックの自動化を目的としたツール。開発中のソフトウェアが企業・業界内のルールや、ISO/IEC 9126、ISO 9000、DO-178B、MISRAといった標準規格を遵守しているかをチェックする。
またコードの実行をモニタリングし、テストケースやシーケンスで実行されていない部分を探し出して重複テストを特定する機能や、ソースコードレビューの自動化、エラーの起こりやすいモジュールの特定、テストカバレッジ測定といった機能を提供する。さらにソフトウェアコードをモジュール相関図、制御フロー図、継承図などによりグラフィカルに表示でき、既存ソフトウェアの品質チェックも行える。
新バージョンでは、ソフトウェア開発段階でのコードとベストプラクティスとの比較、コードカバレッジの網羅率の測定などが可能になった。また変更されたコードの差分のみを再分析するため、解析時間を95%短縮したという。このほかカスタマイズした処理を簡単に追加できるよう、ビルドプロセスが強化されている。これら機能により、コードの検証など開発プロセスの初期段階での開発生産性が高められる。
スウェーデンTelelogic CTOのインゲマー・リングダール氏は「高品質なソフトウェアの開発においてテスト作業は不可欠。しかし一般的に経費と時間を要すると考えられている。TAU/Logiscopeでは、開発中のソースコード分析を自動化することで、問題点をコーディングの初期段階で特定でき、品質チェックに対するコストを大幅に削減できる」と述べている。
対応OSは、Windows NT 4.0/2000/XP、Solaris 2.6以上。C、C++、Ada、Javaの各言語をサポートしている。またAudit C言語、RuleChecker C言語、htmlレポートについて日本語化パッチが提供される。
■ URL
日本テレロジック株式会社
http://www.telelogic.com/jp/
Telelogic TAU/Logiscope
http://www.telelogic.com/jp/products/tau/logiscope/
( 岩崎 宰守 )
2004/07/13 20:20
|