東芝テック株式会社は、.NET対応ソフトウェア配信ツール「CrossMissionデプロイメントシステム」を7月より発売した。価格はサーバーライセンスが105,000円から、100クライアントライセンスが189,000円からで、同社では今後3年間で500システムの販売を見込んでいる。
CrossMissionデプロイメントシステムは、.NET Frameworkで動作するモジュール配信システム。クライアントPCや組込端末へのデータ配信、クライアント/サーバー型システムやスマートクライアントシステムにおけるプログラム更新作業を自動化することで、管理コストなどを削減する。
配信できるモジュールやデータには制限がなく、配信情報を一元管理する「Deployment Manager」により、日付や配信対象となるユーザーグループ、配信するモジュールをコントロールできる。また配信情報のほか、仮想ディレクトリの設定、Webサービスやモジュールの配置なども管理できる。
サーバーと配信先との通信にはSOAPもしくはRemotingプロトコルを用いるため、インターネット/イントラネットを問わず利用でき、WSE(Web Services Enhancements)のセキュリティ機能によるセキュアなSOAP通信も可能だ。
クライアントPCには、「Deployment Updater」というエージェントををインストールすることで、配信サーバー側の「Deployment Log Monitor」から、各クライアントのダウンロード実行結果やインストール実行結果を、また「Deployment List Monitor」から指定クライアントのバージョン管理リストを呼び出すことで、詳細なモジュールのインストール状況を確認できる。
配信の際には、BITS(Background Intelligent Transfer Service)に対応するため、ネットワーク負荷に応じてダウンロード帯域制御や通信の切断が行える。またクライアント側からの通信中断時にも、配布モジュールをレジュームできる。
なおサーバー、クライアントともに、.NET Framework 1.1以上の環境が必要となる。
■ URL
東芝テック株式会社
http://www.toshibatec.co.jp/
プレスリリース
http://www.toshibatec.co.jp/news/040715-1.htm
CrossMissionデプロイメントシステム
http://www.wxfw.net/CrossMission_J/product_dep.html
( 岩崎 宰守 )
2004/07/15 17:00
|