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ベリタス、システム障害からのデータ保護・早期復旧を目的とした新サービス
ベリタスソフトウェア株式会社(以下、ベリタス)は7月15日、災害などで発生するシステム障害からデータやネットワークを保護する“ディザスタリカバリ”に向けたコンサルティングとソリューションを提供する「VERITAS DR コンサルティングサービス(以下、DRサービス)」を開始した。
代表取締役社長 木村祐之氏
DRサービスは、システム障害発生時のダウンタイムの削減や売上損失の回避、データ保護、早期復旧、さらにSLA違反や法的準拠へのコスト削減などを目的とする。サービスは経営者レベルを含めたコンサルティングから始まり、システムの現状分析、ソリューションの計画・設計・テスト・導入、その後の保守までをトータルにカバーする。
ベリタスではサービス提供に向け専門部署を設け、専任のコンサルタントを外部から迎え入れるほか、米国本社の技術部隊の協力も得るという。また、コンサルティングにはベリングポイントとプロシードがパートナーとして加わる。
ベリタス代表取締役社長の木村祐之氏によると、米国の同時多発テロ以降、日本国内でもディザスタリカバリに対する関心が少しずつ高まっているが、「企業ごとに意識の差が広がっている」とのこと。また、障害が発生した場合の復旧プランを持っているところはほとんどなく、加速する経営スピードとのギャップを強調した。同席したプロシード代表取締役の西野弘氏も「経営者層の意識が薄く、事が起こってから騒ぎがち」と問題点を指摘した。
DRサービスの実行フェーズ
DRサービスの適応範囲と他業種との差
ベリタスの親会社である米VERITAS Softwareはワールドワイドにおけるストレージソフトの大手ベンダーで、バックアップ関連で45%、ストレージ管理で31%、クラスタリングで20%、ストレージ関連全体でも26%のシェア(いずれもIDC調査)を持つ。木村氏はこれらで他社と差別化を図るとともに、サービスの目的が「すべての企業経営の前提条件となる事業の継続性維持」であることの啓もうを続けていく考えを示した。
同社ではサービス開始により初年度の売上目標として、「ベリタス全体の売上を5%ほど底上げする」こととしている。また、コンサルティングパートナーとしてアクセンチュア・日本総合研究所・野村総合研究所も現在検討中とのこと。
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URL
ベリタスソフトウェア株式会社
http://www.veritas.com/ja/JP/
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