最新ニュース
サン、グリッドコンピューティング環境構築ソフトの最新版
サン・マイクロシステムズ株式会社は、グリッドコンピューティング環境の構築を実現するソフトウェアの最新版「N1 Grid Engine 6」を7月下旬より出荷開始する。価格は管理サーバ1台あたり最大50CPUまでのライセンスで150万円(税別)。
N1 Grid Engineは、ネットワークに接続された複数のコンピュータを仮想的に1つの巨大なコンピュータとして管理し、必要なときに必要なだけリソースを利用することが可能となる、企業規模のグリッドコンピューティング環境を構築することを想定した製品。ジョブの実行に適したCPUやメモリなどリソースの自動検索と同時に、処理の負荷に応じた負荷分散と リソース使用率の最適化をポリシーに従って行う。
今回発表された最新版では、マスターホストあたり最大1万CPU、50万ジョブを処理可能なグリッド構築を目指して設計されているなど、従来製品と比べてより大規模なグリッド構築を想定した拡張性や機能の向上が図られている。
また、優先順位の高いジョブにリソースを提供する一方、優先順位の高い処理を遅らせない範囲で優先順位の低い処理に対して一時的にリソースを割り当てるスケジューラ機能や、分散リソース管理システムへアプリケーションを統合することを目的とするGlobal Grid Forum(GGF)によって策定された標準仕様「Distributed Resource Management Application API(DRMAA)」を採用している。
対応プラットフォームは、SPARC版Solarisのほか、x86版Solaris、Linux、AIX、HP-UX、Mac OS Xなどでも利用でき、異機種混在環境でのグリッド構築が可能。
■
URL
サン・マイクロシステムズ株式会社
http://jp.sun.com/
ニュースリリース
http://jp.sun.com/company/Press/release/2004/0722.html
■
関連記事
・
米Sunコックロフト氏、「完全にオープンなグリッドを目指す」(2004/04/28)
( 朝夷 剛士 )
2004/07/22 16:44
Enterprise Watch ホームページ
Copyright (c) 2004 Impress Corporation All rights reserved.