今回発表された評判分析ソリューションは、日本語テキストマイニング技術「IBM TAKMI(Text Analysis and Knowledge Mining)」を応用し、Webページなどで集められた顧客のコメントを、瞬時に「好意」と「非好意」に分類する技術。例えば、「パソコンを量販店で買った。バッテリーのもちはいいが、スタイルは気に入らない。」というコメントがあれば、「バッテリーのもちがいい→好評」と、「スタイルは気に入らない→不評」の2つの情報を取り出し、分類することができる。また、競合する他社製品の評価と相対比較することも可能。
IBM TAKMIは、膨大なテキストから自動的に抽出した名詞や動詞、形容詞、「何が+どうした」といった係り受けの非定型データまでを対象に、概念間の関係分析などを行うシステム。分析結果を相関図や時系列グラフなど、さまざまな形で表示できる。IBM TAKMIは、同社のコンタクトセンター等で試験的に利用されており、これまでわずかしか分析できなかった顧客のコメントを、ほぼ100%分析できるようになるという成果もあげているとのこと。